“40年に1度”しか咲かない花 半田山植物園 ニューサイラン開花

半田山植物園で開花したニューサイラン

 岡山市北区法界院の半田山植物園で、40年に1度しか咲かないといわれるニューサイランが開花した。同園は「めったにお目にかかれない」と驚いている。

 ニューサイランはニュージーランド原産の多年草で剣のような葉を扇状に伸ばす。観葉植物や生け花の花材として親しまれている。

 園内には4株植えており、職員が18日、高さ2.5メートルほどに真っすぐ伸びた茶色い茎の先に、赤い花を複数付けた3株を確認した。花は約5センチでがくの間から黄色いおしべがのぞいている。今週末まで楽しめるという。

 園によると2020年6月に別の1株で花が咲いたが、新型コロナウイルスの影響で休園中だった。植栽時期は不明で少なくとも20年ほどは開花を確認していなかった。

 柴田映昭統括園長は「開花の周期はよく分かっておらず、株が成熟したときに咲くのでは。次はいつ咲くか分からないので見に来てほしい」と呼びかけている。

ニューサイラン

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