山下泰裕氏、JOC会長3期目 新専務は陸連会長の尾県貢氏

山下泰裕氏

 日本オリンピック委員会(JOC)は29日、東京都内で開いた評議員会と臨時理事会で理事30人の承認と役員改選を行い、3期目となる山下泰裕会長(66)の再任を決めた。任期は2年。新たな専務理事には、日本陸上競技連盟の尾県貢会長(64)が就任した。

 山下会長は記者会見で「五輪への信頼が低下している。10年後、20年後に東京五輪を開催してよかったと思われるように、レガシー(遺産)を根付かせることが必要」と述べ、東京五輪に関わる汚職問題で失墜したスポーツ界の信頼回復に努める姿勢を示した。

 日本バスケットボール協会の三屋裕子会長(64)は副会長に留任。理事にはバレーボール女子で2012年ロンドン五輪銅メダリストの荒木絵里香氏(38)、サッカーのJリーグ前チェアマンで日本バドミントン協会の村井満会長(63)、日本ゴルフ協会理事の服部道子氏(54)、スポーツとジェンダーに詳しい中京大の來田享子教授(59)らが新たに名を連ねた。

JOC会長の再任が決まり、記者会見する山下泰裕氏。右は専務理事に就任した尾県貢氏=29日午後、東京都内

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