「意志を継いだ皆がやってくれる」鳥羽シェフ 不倫で社長辞任…カリスマ社長が“敵前逃亡”の無責任ぶり

(写真右:広末涼子とのW不倫疑惑が報じられた鳥羽シェフ/本人Instagramより)

広末涼子(42)とのW不倫が仕事に悪影響を及ぼしているミシュラン1つ星レストラン「sio」のオーナーシェフ・鳥羽周作氏(45)。6月14日にTwitterで謝罪文を発表して以降、“降板・契約解除ドミノ”が続いていた。

「まず地元・埼玉県戸田市のPR大使を退任し、大阪・関西万博に向けたメニュー開発等の契約を結んでいた『六甲バター』が契約解除を発表。コーポレートシェフとして鳥羽さんを起用していたバイオテクノロジー企業の『ユーグレナ』も、契約を解除しました。鳥羽さんが7月から参加予定だった愛媛県松山市での芸術祭『道後アート2023』も、公式サイトのクリエイター一覧から彼の名前が削除されています。また、定期的に出演していた『きょうの料理』(NHK)でも彼が出演予定だった放送内容が変更され、事実上の降板となりました」(週刊誌記者)

「ミシュラン1つ星」を4年連続で獲得している東京・代々木上原の「sio」を筆頭に、8店舗を経営している鳥羽氏。’18年5月にレストランを運営する「sio株式会社(前・ハレンチ株式会社)」を設立し、’21年4月には博報堂ケトルと共同で“食のクリエイティブカンパニー”を掲げる「シズる株式会社」を立ち上げるなど幅広く事業を手掛けてきた。

そんななか、28日の「文春オンライン」に掲載された鳥羽氏のインタビューが新たな“火種”となっている。

記事では広末との不倫について「世の中の人が『それは違うんじゃないか』ということをしてしまった」と反省の弁を述べ、「5年間で築いたおカネもほぼ無くなった」と騒動の影響を明かしている。また、反省の意を示すために社長辞任を宣言しており、「僕が代表を退いても、意志を継いだ皆がやってくれると思っています」と語っていた。また、有料版の記事では、広末との出会いや現在の彼女を思う気持ちも語っているという。

■鳥羽氏の撤退で残されたスタッフたちはますます厳しい状況に……

鳥羽氏といえば、サッカー選手、小学校教員を経て32歳の時に未経験で料理の世界に飛び込んだ異色の経歴を持つシェフ。“飲食業界の革命児”と呼ばれるなど、様々なプロジェクトにおいてそのカリスマ性を発揮してきた。

「『幸せの分母を増やす』がモットーの鳥羽さんは、レストランの域を超えてメディア出演や企業コラボ、YouTube、SNSなど積極的に活動の範囲を広げてきました。’19年10月にブログで『料理を愛しているからこそ、ぼくは厨房を去ろうと決めた』と宣言していたように、鳥羽さんは厨房に立つことを控えていました。あえて厨房から離れた領域で、ビジネス展開をしていくことに挑んだのです。

鳥羽さん自身が料理人として評価されるよりも、後進を育てて鳥羽さんの考えを店舗に浸透させることを重視しているからだそうです。また、店舗を増やしたいからスタッフを増やすのではなく、働きたい人が集まってくるから店を増やすという考えも明かしていました。様々な企業との案件を獲得してきた鳥羽さんは、“ミシュランシェフのイメージを塗り替えた”との自負もあったようです」(飲食関係者)

不倫騒動で大半の仕事を失ったとはいえ、7月1日には長野県小谷村で古民家レストランの開店も控えている。そんななか、“けじめ”として1人会社を撤退しようとしている鳥羽氏だが、残されたスタッフがより厳しい状況に陥る可能性もあるという。

「古民家レストランの開店にあたって、『sio株式会社』は指定管理者という立場です。ただ、メニューを監修したのは鳥羽さんですし、NHK長野放送局のインタビューでも『本当に家族になっていきたいです。地元の人と過ごした日が信頼関係を築き、10年後を作ると思います』と語っていました。

皮肉にも不倫騒動で鳥羽さんの知名度が上がったこともあり、『sio』では予約が取りづらくなっているとか。しかし、騒動に対する電話対応などはスタッフが矢面に立っている状況だそうです。すでに鳥羽さんのカリスマ性によって築いたビジネスモデルは、崩壊しつつあるでしょう。

従業員の努力ももちろんあったと思いますが、『sio』はよくも悪くも鳥羽さんの知名度やキャラクターで拡大してきた会社です。そんな会社の顔である鳥羽さんがいなくなってしまったら、残された従業員だけでこれまでのようにビジネスを展開していくのは難しくなるのでは。今がいちばん大変な状況なのに、あっさり“辞めます”というのは、無責任と言われても仕方がないでしょう」(芸能関係者)

果たして、“敵前逃亡”した社長辞任は最良の選択なのだろうかーー。

© 株式会社光文社