「私たちがガンプロの未来を担っていく」YuuRI&長谷川美子&リアラが”命を燃やす”7.9大田区大会への決意!

ガンバレ☆プロレスのYuuRI&長谷川美子&リアラが7月9日(日)、東京・大田区総合体育館で開催する年間最大のビッグマッチ『WRESTLE SEKIGAHARA Ⅱ』の大会PRの為、前回のまなせゆうな&HARUKAZEに続いてプロレスTODAY編集部に来社。

昨年に続く勝負の大田区大会、3選手それぞれにテーマがある対戦カードとなっているが、試合への意気込みや大田区大会の思いなどたっぷり語ってもらった。

『WRESTLE SEKIGAHARA Ⅱ』
日時:2023年7月9日(日)開場13:00開始14:00
会場:東京・大田区総合体育館

▼YuuRI&稲葉ともか vs 彩羽匠&桃野美桜
▼長谷川美子 vs 高瀬みゆき
▼リアラ vs ウナギ・サヤカ

◆インタビュー動画はこちら

①試合の意気込み

・YuuRI&稲葉ともか(JTO) vs 彩羽匠&桃野美桜(Marvelous)
・長谷川美子 vs 高瀬みゆき
・リアラ vs ウナギ・サヤカ

――まず各試合の意気込みというところで、お三方それぞれから話してもらおうと思うんですけれども、今日はYuuRI選手からいきましょうか。

YuuRI はい。

――YuuRI選手もすごいコスチュームですね。際どい!

YuuRI 際どい(笑)一言目が「際どい」。

長谷川 際どい!

――ちょっと際どさが突き抜けてますね。しかもYuuRI選手は元からデザインのそういったこともいろいろと勉強されていたということもあって。

YuuRI はい。ファッション界隈というか、そういう仕事もしていました。

――今回のコスチュームもご自身での発案ですね。

YuuRI そうですね。プランギャズさんでいつも作らせていただいてるんですけれども、マミさんのセンスと私のアイディアが合わさってこんな素敵に。

長谷川 すごくステキです。

リアラ ステキ。

YuuRI 3人全員プランギャズさんです。

――でも確かに華やかで素敵な感じがすごくお三方出ているので、ファンにとっても昔の全女の本当にスクール水着みたいな時代から。

YuuRI そうですよね。

――今はもう派手でそれぞれの個性が際立つようなコスチュームになっているので、ファンの皆さんもすごく嬉しいでしょうね。

3人 はい。

――YuuRI選手、今回の試合の意気込みをうかがっていきたいんですけれども。YuuRI選手は稲葉ともか選手とタッグを組んで、マーベラスの刺客、彩羽匠&桃野美桜さんとのタッグマッチが組まれています。この対戦に関していかがですか。

YuuRI いや、このカードが出た瞬間、もう本当に泣きそうになりました。このカードが発表される前日に私、インスタライブをやっていたんですけれども。そこでファンの人から、「戦いたい選手、組みたい選手とかいたりするんですか?」って、コメントがあって、自分がそこで名前を挙げさせていただいたのが、今回戦う彩羽匠選手、桃野美桜選手でした。他にも名前を挙げた選手もいるんですけれども、その中で組みたい選手としてこの前戦った「ともかさん」とも言っていて、私のこの発言があって叶ったのかなとも思うし、普段から実行委員会の人に「戦いたい選手は?」と聞かれると、毎回名前を挙げさせていただいていたのがこのお三方なんです。他にも名前を挙げた選手はいるんですけど、私はやりたい順に名前を挙げていました。その3人でこのビッグマッチで叶うっていうのが本当に嬉しくて、もう興奮冷めやらないですね。

――でも確かにこういうビッグマッチで自分の念願が叶って、元々同じくJTOから一緒にやっていた人が自分の横に立ってくれて、そして対戦したいという希望が叶ったらマーベラスの選手が対角線上にいるというのは本当にテンション上がりまくりですよね。

YuuRI そうですね。憧れの選手であり好きな選手に囲まれていますけれども、自分が今回のカードの主役だと思っているので、ここは何が何でも勝ちにいかなければと思っています。憧れのままでは相手を超えることはできないので、憧れを超えるように。匠さんに関しては日本で活躍なさっている選手の中で一番憧れの選手です。

でも、どこに憧れているのか、どうして憧れているのかを聞かれると、本当に惹き込まれる選手のことは言語化できないんです。それは自分がプロレスに魅了されたきっかけが、内藤哲也選手なんですけれども。内藤哲也選手のことも「何で?どこがいいの?」と聞かれるといっぱいありすぎてうまく言葉にまとめられなくて、それくらい惹き込まれる選手なんです。自分が言語化できなくなるぐらい魅了される選手なんです。

桃野美桜選手に関しては、私はプロレスラーになる前まで全然女子プロレスを見ていませんでした。でも、いざ自分がプロレスラーになって、女子プロレスを知らないといけないなと思って、自分がプロレスにハマったきっかけの友人に「女子プロレスを見るなら何を見た方がいいと思う?」って聞いた時に最初に名前が挙がったのが彩羽匠選手でした。それをきっかけにマーベラスさんの試合をたくさん見るようになって、自分が魅了された選手が桃野美桜さんでした。あんなに身体が小柄なのに、あんなにパワフルで、あんなにスピーディーで、本当にどんなにデカイ選手にも負けないぐらいのパワフルさが自分の中では「こんなに小さい選手でも強いんだ」と思って自分も希望を持てましたし、「この選手と戦いたい」という気持ちがすごく強くなりました。

マーベラスさんに出始めてもずっと美桜選手は欠場なさっていて、戦いたくても戦えませんでした。でも、ずっと美桜さんには「いつか戦いたいです」と言っていました。マーベラスさんのリングで叶わなかったカードがこのビッグマッチで叶って、匠さんも本当に好きで憧れの選手ですし。そして、今までJTOではともかさんと組むということがなかったので、自分のリングでできるということが、自分は今はもうJTOの人間ではないけれども、ガンプロのガンジョを引っ張っていく立場として、この前ガンジョで戦ったんですけれども、そういう自分の決意とか熱意とか見せられたと思っています。少しは信頼してもらえたか分からないですけれども。それで一緒に組んで、私はともかさんが強いというのは分かっているので負けじと自分もついて、なおかつ自分が勝ちを取りにいきたいと思っています。

――憧れの選手と対峙する上での決意表明をしていただいたので、リング上でどんな景色を見せてくれるのか、めちゃくちゃ楽しみにしております。

YuuRI 頑張ります。

――次は長谷川美子選手です。今回は高瀬みゆき選手とのシングルマッチが決まっております。この一戦に向けての意気込みをお願いいたします。

長谷川 はい。高瀬みゆき選手はアクトレスガールズ時代から一緒の先輩で、ここのプロレスTODAYさんに初めて来たきっかけも高瀬みゆき選手でした。

――そうでしたね。

長谷川 コスチュームを着て、その時、後楽園ホール大会があって、そのポスターを貼りに行くというので来て、そしたら「せっかく来ていただいたのでインタビューを」という形で急遽インタビューが決まったんです。

――ゲリラインタビューでしたよね。

長谷川 はい。そういうのも一切決まっていなくて、ポスターを貼りに宣伝だけに来たつもりがインタビューしていただいて、またこうやってガンバレ☆プロレスで。

――懐かしいですね。すごく冬の寒い時に。

長谷川 コスチュームで駅から来て、そしたらみゆきさんもコスチュームで来てくださっていて。待ち合わせしてみんなで動画を撮りながらという、そういう無茶なこともしてくださる選手です。本当に思いやりもあって、私が首を骨折してしまって欠場した後に、前の団体がプロレス活動を終了してしまったという時も心配して連絡してくださったり、「今後どうしていくの?」という相談にのってくださったり、みゆきさんがやっているプロレスのスタッフさんのような形でどうにかプロレスに携われるようにしてくださったり、「何々できる?」とか「お願いできる?」とか自分の居場所を作ってくださって、本当に情熱も思いやりもある素敵な先輩だと思っているので、今回戦えることがすごく嬉しいんですけれども。前のアクトレスガールズにいた時には絶対にみゆきさんと戦いたくなかったんです。

――それはどうしてですか。

長谷川 もう「この攻撃を受けたら死ぬな」って思っていて、やはり前の団体ではどこか甘えている部分があったんです。YuuRIさんだったリアラさんはプロレスが好きでこの世界に入っていると思うんですけれども。私は正直そうではなくて誘われてプロレスのルールを知らないまま練習に参加したので、お二人とはちょっと違うんですけれども。そのアクトレスガールズも通してガンバレ☆プロレスも通してプロレスが大好きになったんです。高瀬みゆき選手を見てプロレスを続けたいと思って戻ってきたというきっかけの選手でもあるので、本当に今回はたくさんの思い入れがありますが、全部振り払って今回戦えることがすごく嬉しいので全力で挑みたいと思っています。

――高瀬さんは本当に熱いですよね。

長谷川 はい。

――本当にすごく熱い志と情熱を持ちながらフリーとしてもいろいろなリングで大活躍されていらっしゃいます。

長谷川 そうです。

――でも、今回は成長した姿をビッグマッチで、しかも一騎打ちで見せられるチャンスですね。

長谷川 もうこのチャンスを逃すわけにはいかないですね。大田区総合体育館というこんな大きな舞台でシングルマッチができること自体が奇跡に近いことですので、全力で挑んでガンバレ☆プロレスに入ったこの1年間の集大成を全部ぶつけられたらいいなと思っています。

――今の決意も含めて、ある意味運命の一戦になるかもしれませんね。

長谷川 はい。

――これまでのプロレス人生の中の一つのターニングポイントとなる一戦になるような話だなと思いますので、どういう分岐点になっていくのかというのも楽しみにしていきたいと思っております。

長谷川 はい。頑張ります。

――そして、今年デビューされたリアラ選手です。伝説のキャバ嬢としてデビュー前からもう話題沸騰です。そしてデビュー後も話題を振りまいていますけれども。今回、プロレスTODAY増刊号初出場ということで、改めて自己紹介からお願いします。

リアラ はい。ガンプロの当たり屋、リアラと申します。いろいろなことに身体を張って突っ込んでいくという意味合いです。キャバ嬢をしながらプロレスをやっています。プロレス大好きです。よろしくお願いします。

――今回、リアラ選手注目の一戦が組まれました。今、プロレス界を本当に活性化させていると言っても過言ではないウナギ・サヤカ選手との一騎打ちに決定しました。これを自分で聞いた時はいかがでしたか。

リアラ いや、もうびっくりしすぎて「えっ?」て、3度見ぐらいしました。

――これはガンプロが仕掛けてきたリアラさんに対するある意味の試練みたいな感じなんですかね。

リアラ そうですね。試練だと思います。

――ウナギ・サヤカ選手に対する印象というのはどのように思っていますか。

リアラ 私はまだプロレス経験が1カ月ぐらいなので、レスラーさんとの思い出はそんなにないんですけれども。去年の10月に大々的に練習生発表していただいた時に、結構キャバクラというのがフォーカスされて、「どうせニワカなんだろう?」というように結構叩かれてしまったんです。その時に全く面識もないウナギさんがTwitterで私に「負けんじゃねえぞ!もしお前が成長したら査定してやるよ!」というコメントを私が落ち込んでいる時にくださって、「何てこの人いい人なんだろう」と思いました。すごく大物で誰でも知っているような有名な方なのに、練習生の私に声をかけていただいたのがずっと心に残っていたんです。だからこのカードを組まれた時にその言葉が実現したので、「運命かな?」と思いました。

――それは彼女がすごいですね。そういう視野が木を見て森を見ずじゃなくて森を見ながらプロレス界の発展に少しずつね影響度合いを増しているなというところがありますね。そういうのをデビューする前に言われたら感動しますよね。

リアラ そうなんです。選手になって、そこそこ有名になっている選手に言うなら分かるんですけど、私はまだ練習生でデビューできるかも分からないような状態でしたから。その人に声をかけてくださるというのは、私はすごく嬉しかったです。

――でもご本人もデビューした時から今のステージにいるわけではなかったですし、当時は何もできなかった人が本当に少しずつ成長してきて、いろいろな技術を習得して傾奇者という唯一無二の今のスタイルができてリングで縦横無尽に駆け回っているところがあるので、彼女のそういった目のつけどころはやはりいいなと思います。でも、そんな人と一騎打ちですか。

リアラ はい…シングルマッチです。ビックリしました。

――これでもう本当に今回は何か考える前に身体を動かさないといけないですね。

リアラ もう決まって毎晩ウナギさんのことだけ考えていて、ワクワクというよりもやはりプレッシャーがすごく大きいです。自分はまだ新人で自信があるわけではないですから。あとは大田区というビッグマッチに自分が出られるのかなとすら思っていて、組まれるのかも分からなかったんです。相手もウナギさんですし、本当に毎日緊張で胸が苦しい感じです。

――大会場でいろいろな人に見られているとなるとその重圧ももちろんありますし、対戦相手も今業界で名を売っている人だからこそ余計に感じるプレッシャーだと思うんですけれども。

リアラ そうですね。

――でも、プロレスの面白いところはリングに立てば別に社長であろうが、相手が誰であろうが平気で平手打ちをかましていいような職業なんですよね。

リアラ 確かに。

――だから、もう全然大物とか気にせずに今のリアラ選手ができる全てを、身体ごとぶつかっていくというのをファンの人は見たいのではないかと思います。何かこの技とこの技を出すというよりは、ウナギ・サヤカ選手に対してリアラさんがどれだけの負けん気を見せられるのかということを多分お客さんは期待しているのではないかと思います。

リアラ 私も自分で何ができるかなと考えてみたんです。すごくキャリアも長く実力もある選手に自分は何ができるんだろうとずっと考えていたんです。エキシやデビュー戦の前も大家(健)さんから「大丈夫!お前には何も期待してないよ!いい意味だから!そんな技術とか何も気にしなくていいから、誰も期待していないから!」と言われました。「キレイな技を出す」とか「華麗に」とか考えてみたものの、気持ちと泥臭い感じでやるのがリアラかなと思ってデビュー戦もガーってやったし、多分今回も華麗な技とか新しい技ではなくリアラの気持ちで行くというのが正解なのかなと思っているので、気持ちでぶつかっていこうと思います。

――私達もそういう目線でリアラさんがどれだけ自分を出せるのかというところにすごく目したいなと思っております。

⇒次ページ(2年連続の大田区大会へ3選手それぞれの思い)

②2年連続の大田区の開催

・YuuRI選手:昨年は声出しOKに涙
・長谷川選手:昨年入団を発表
・リアラ選手:ビッグマッチのイメージは?

ーーそして、リアラ選手にとっては今回が初めての大田区なんですけれども。長谷川選手は懐かしくないですか?

長谷川 はい。

――あの時の大田区大会でガンプロに入団発表をして、私も会場で見ていましたけれども感動しましたよ。ご自身はものすごい緊張したと言っていましたけれども。どうですかあの時を今振り返ってみて。

長谷川 そうですね。もう裏での緊張は今でも覚えているくらいです。発表のためにリングの上に上がった時の感動は、1年7カ月欠場していたので、もう感極まってしまいました。オープニングで発表だったのにもう涙を流してしまって「すみません」と言いながら、「でも本当に嬉しいです」という言葉をお伝えさせていただきました。その時から声出しがOKとなっていましたから。

――あの日からですね。私達も嬉しかったです。声が出る大会がこんなに温かいのかと思いました。

長谷川 はい。特にガンプロのお客さんが熱すぎて、「よっぴー!」って呼んでくださったりして、「ここに来て良かった!本当に戻ってきて良かった!ガンプロを選んで良かった!」ってすごく感じました。

YuuRI 全く同じです。

リアラ 私も一緒です。

――皆さんがそういう風におっしゃるということは。

YuuRI 本当に思います。初日でもう思っているので。

――すごいですね。でも、僕も皆さんと接していて本当にそういう風な声をよく聞くので、やっぱりいいリングだなと。特にあの時は本当にマスコミ陣でも歓声がありの大会は本当に久しぶりだったんですよね。ファンの人自身もああいう声を出すというのが久しぶりじゃないですか。

YuuRI 実際、今まで通りだったらもっと声援があったのかもしれないけれども、多分出し方が分からなくなっているのかなと思いました。

――ちょっと戸惑いもがありながら、なおかつどこまで言っていいんだろう気持ちも感じました。でも、お客さんは徐々に声が出てくるんですよね。

YuuRI 本当に。

――長谷川さんの涙の入団会見から、僕らからしたら温かい声がホームを包んでいったような感じがしました。そこから1年ですもんね。

長谷川 そうですね。

――どうですか。ご自身で今振り返ってみて、まなせさんも今いらっしゃらない状況で、YuuRI選手とともに引っ張っていかなければいけないというところもあの時はあったと思いますけれども。

長谷川 そうですね。でもあれから1年、本当に先輩方がまなせさんも怪我で、春日さんも今移植の手術のお話だったり、ガンジョにはHARUKAZEさんもいらっしゃるんですけれども、HARUKAZEさんはガンジョの大会には出ないというので、今この3人でやっていかなければいけないということで、どんどんどんどんこの1年で責任感というものが生まれてきました。もうずっと後輩として甘えてきたので、とにかくやらないといけないっていう思いから意識がだいぶ変わったなというのは自分で感じます。

※HARUKAZE(左)とまなせゆうな(右)

――そういう風に意識がだいぶ変わってるというのは本当に聞いてて思いました。リアラさんがまだデビューする前でしたけれども、お二人がガンジョを支えていかないといけないという思いというのは僕らにも伝わってきていました。それだけ先輩たちがいなくなった分、自分たちがやらないといけないというその立場でやはりすごく成長されましたね。

長谷川 ありがとうございます。

――ある意味集大成みたいな部分を今回見せないといけないですね。

長谷川 そうですね。

――やはり試合は絶対勝たないといけないですね。

長谷川 はい。もう全力で、潰れるまで頑張ります。

――高瀬選手だから余計にですね。

長谷川 はい。高瀬みゆき選手だからこそより思い切りぶつかれます。何をしても大丈夫なので、今あるだけの技、ありったけのものを出したいなと思ってます。

――YuuRI選手もあれからもうずいぶん。私、YuuRI選手の成長をものすごく感じています。自分がやらないといけないという意識というのがもちろんありますし、あと他団体への出場機会も増えて試合数をこなしてきているからこそ、試合に対するものとお客さんに対するやり取りの部分も踏まえてすごく成長したなと感じています。ご自身的にはいかがですか。

YuuRI そうですね。正直、昔の試合になればなるほど見れないです。

――それはみんなそうです。

YuuRI 自分の過去の試合が気になって見たりはするんですけど、やっぱり見られたものじゃないです。最初からプロレスラーとしてデビューしたとはいえ、自分の中で今やっとプロレスができているなと自分としては感じています。やればやるほど、試合数を重ねれば重ねるほど本当にプロレスが大好きになっていって、前とは違って自分の中で視野が広がったというか、今まで見られなかったところが見られるようになったと思っています。試合だけではなくて、自分がエプロンサイドにいる時やセコンドであれ何であれ、ちゃんと一つ一つ今までやっていなかったことができるようになりました。自分の中では本当にたくさんの他団体さんに出させていただいて、すごく経験値が上がって、それもあってできる幅が増えて自分ができる技とかも増えて、それでプロレスがより楽しくなってるなと思います。今月は7試合しかなくて、本当に少ないです。もう10試合以上が自分の中ではマストだと思っていたので20試合だろうがもっとやりたいです。でもこの前久しぶりに体調を崩してしまったんですけれども、そういうときもあるのかなと、今まで頑張りすぎたのかなと思って1回それで休憩できたんですけれども今月7試合しかないのでもし…。

――緊急オファーがあれば。

YuuRI 試合があれば、私どこへでも行きます。

――でも、本当にそれぐらい今プロレスに対する熱量が本当に熱くなっているんでしょうね。

YuuRI 熱くなっているからこそ、それこそさっきおっしゃっていたように立場が人を変えるんだなというところもあります。実際、後輩も初めてできたし、自分が背中で見せなければならないと思っていますし、ガンジョを守らなくてはいけないですし。やっぱりガンジョの白紙を白紙にした私達が声をあげて、次で4回目になるので、それで毎回たくさんのお客様が来てくださるので。私達もガンジョの未来は明るいとこれからも見せていけたらと思っています。そもそもこれ何の質問でしたっけ。話がいきすぎてしまいました。

――大田区から2年連続でできるような体制になったし、しかもまなせさんの…。

YuuRI 話しすぎてしまいました。

――よくあることです。本当に見ていてもそうだし、今の発言を聞いていてももそうなんですけれども、ご自身がガンジョを背負うという覚悟と意思表示みたいなものがファンにすごく伝わっていると思いますので、すごくいいと思います。

YuuRI 最近、「いい試合だった」とかすごく言ってくださる人が増えて、それこそ売店にも並んでくださる方も増えてこれが結果になっているのかなと感じてきています。

――素晴らしいですね。これからのガンジョではリアラ選手はものすごく今期待値も高いと思いますし。ご自身としても元々プロレスファンということですね。

リアラ そうです。私、小学校4年生からプロレスをテレビで見て、生観戦に行って天山さんに恋しました。

――普通、天山さんに恋するっていうことがなかなか入口ではないような気がするんですけれども。

リアラ やっぱり育ったのが大仁田劇場とかグレート・ニタなんです。

――ちょっとマニアックですよね。

リアラ そうですね。見方が皆さんとちょっと違うかもしれないんですけれども。大人になって自分がまさかこっち側に来るとは本当に思いませんでした。私、去年大田区に勉強しに見に行かせていただいたんですけれども、その時はすごい会場で皆さんの入場にもう涙していました。YuuRIさんも泣いていたし。

YuuRI みんな泣いてた。

リアラ 一番やっぱり自分の中に残っていたのが、まなせさんとウナギさんの試合だったんですけれども。ガンプロを背負って、旗持って入場してきたまなせさんに。かっこいいなあって思っていました。自分もSNSにまなせさんの入場のことを書いてたんです。「かっけえわ!大田区ってすげえ」って言っていた時に、まなせさんが「次はリアラちゃんの番だね」ってパっと言ったんです。デビューしてからすぐの時に、そのカードが組まれる前なんですけれども。そしたら本当にそうなったので、今年はまなせさんじゃなくて私がウナギさんと戦うというので感慨深いです。選手側でそこの会場にいるというのが去年は考えられませんでした。

――だって見ていた人が、今度は向こうでやる方ですものね。

リアラ そうです。客席にいたので。

――しかもプロレスファン時代は多分いろいろな会場とか、試合も見られていたと思いますけれども。ガンバレ☆プロレスとしては本当にビッグマッチのあの会場で自分がやるという心境はいかがですか。

リアラ まだあまり信じられないです。多分当日になるまで分からないです。当日になって幕が開いた時に多分もう泣くと思います。

――1年って、人間ってここまで人を変えるのかって思いますよね。だって前までは見てた人がやる側になるという。だからやはりリングの上ってそれだけ魅力的だとは思うんですよね。

リアラ そうですね。

――あのスポットライトを浴びるとなかなかやめられないという話はやっぱり聞きますよね。

YuuRI 私も彼女と同じでした。自分も1年前は見ていた側が、すぐに上がる側になっていました。

――でも不思議ですよね。プロレスというのはそういう形でどこでどういうチャンスがあるのかという。

YuuRI 本当に。

⇒次ページ(まなせゆうな選手がWRESTLE SEKIGAHARA Ⅱ特任ガンバレマネージャー(GM)に就任、春日萌花選手へメッセージ)

③まなせゆうな選手がWRESTLE SEKIGAHARA Ⅱ特任ガンバレマネージャー(GM)に就任

――でも、皆さんがガンプロに入って良かったというのは、やはりそれぞれがガンプロの良さというのを感じたきっかけがあると思うんですよね。そういった部分でいうと、やはりまなせゆうな選手を忘れてはなりません。今回、実はつい最近決まったんですけれども、WRESTLE SEKIGAHARA Ⅱの特任GM、ガンバレマネージャーに、先日プロレスTODAYに来ていただいた時に決まりました。

YuuRI そうだったんですね。

――そうなんですよ。その時に決まったというホットな情報だったんですけれども。そしてやっぱり今までまなせさんも大きな怪我をされて手術をして、今リハビリ期間中なんですけれども。やはりその間、本当にプロレスを見るのがつらかったそうです。自分がいないその姿を見るのはつらかったけれども、みんなが頑張っている姿というのはものすごく自分にとっての力になるというのは本当におっしゃっていました。これからガンバレマネージャーとして、いろいろな形でPR広報大使としてやっていくのではないかと思います。まなせ選手にかける言葉みたいなのを1人ずついただきたいなと思っております。

リアラ まなせさんはお姉さんというか、お母さんのような、本当にガンプロ、ガンジョを愛してくださっている方です。私はまだデビューしたてですけれども、まなせさんが復帰するときには、自分が復帰戦の相手になるぐらいにそれまでに成長をしてYuuRIさん、よっぴーさん、まなせさん、春日さんに「立派になったね」と言われるような後輩になります。だから待っててください。

――いいですね。そういうのはとても本人も喜ぶと思います。では長谷川選手は?

長谷川 自分を重ねることは良くないと思うんですけれども、私も長期欠場をしていて、欠場中の気持ちが少しは重なる部分があるのかなと思っています。自分がいなくても、このプロレスのリングって成り立ってしまうんですよね。それも悔しいし、多分まなせさんも今一番悔しい思いをされていると思うんですけれども、そういった思いがあるのにこうしてGMという形でガンプロ、ガンジョを盛り上げようとしてくださっています。私はまなせさんに甘えている部分がたくさんあって、まなせさんがいれば大丈夫という風に1年前からずっとそういう思いでいたので、もうこの甘えを全部捨てて、もう自分たちがガンジョを守ると決めた以上、まなせさんの帰ってくる場所を作るためにも全力で頑張りますので、まなせさんと一緒にこの大田区も含め、ガンプロ、ガンジョを含めて盛り上げられたらなと思っていますので、とにかく今は怪我を治して一日も早く帰ってきてください。大きな場所にして待っています。

――YuuRI選手もお願いいたします。

YuuRI はい。いや、もう、まなせさんです。私、正直ガンプロに来て一番お世話になっている人は誰かといったら、まなせさんしかいないなと本当に思っています。もう恩がありすぎて、それを返しきれていないので、本当に自分の中ではどこがターニングポイントかなとなると、やはりガンジョの白紙を白紙にするというところからスタートして、自分が元々まなせさんがガンプロ、ガンジョのエースとしてやっていましたけれども、これからは自分がまなせさんの立場を担って引っ張っていくこと、ガンジョを守り続ける、大きくしていくということがまなせさんへの恩返しだと思っています。それでまなせさんが欠場になるとなって、本当に悔しい思いがあると思うんです。私もこの前の欠場を3回しただけでもすごく自分的には悔しい気持ちと申し訳なさと、もちろんプロレス好きなんですけどその日の試合が見られなくて悔しい思いがあったので、それがずっともう何カ月もとなると本当に悔しいと思うんです。だから自分の中ではそんな中で、今回ガンバレマネージャーとして…

――WRESTLE SEKIGAHARA Ⅱ の特任GMです。

YuuRI 特任GMですよね。今回もっと特任GMとしてやってくださるのはすごくありがたいことですし。だけど自分たちができるところはやっていきたいと思うので、まなせさんが復帰して戻ってきたとしても、「自分はエースは譲らないよ」、「もう私が引っ張っていく!」くらいの気持ちではいますので。まなせさん、本当に無理はせず、だけど一緒に7.9盛り上げましょう。

④お姉さんのドナーとして手術予定の春日萌花選手にメッセージ

――今、HARUKAZEさんもこの間「これから私も頑張ります!」と一生懸命PRしていただいていたのですごくガンジョが盛り上がってきたなと思うんですけれども。今、春日さんがお姉さんの手術でドナーという形で今頑張っているところです。やはり春日さんの頑張りがガンバレ☆プロレスでは本当に欠かせなかったので、その歴史が皆さんに脈々と受け継がれてると思います。

※春日萌花選手(2023年3月)

リアラ 春日さんとは約1年ですけれども、本当に練習生の頃からお世話になってエキシビジョンもドナーが決まってからなのに2回も引き受けてくださって、それも春日さんが、うんと言わなければ叶わなかったことですし、本当にそういう重大なことをやっていただきました。あとは先日のガンジョの大会も「物販行くから」といって来てくださって、試合も全部見てくださったり、ずっといつもお世話になっています。私達がこれから返していけることって何かあるかなと思うんですけれども、今は本当に手術を成功させて元気になって少しでも早く帰ってきてほしいです。寂しいというのが本音で、本当に早く元気になって帰ってきてほしいです。

――もう、多分全プロレスファンが本当に応援しています。それぐらいの大きな決断をされたと思いますし。YuuRI選手、メッセージをお願いいたします。

YuuRI 今回、腎臓のドナーになると、自分の身体を切って犠牲にしてでもお姉さんに腎臓をあげるということは本当にすごく勇気のある決断だと思いますし、そんなに優しい心を持っていて、本当に自分の中でも春日さんて仏のように優しくていつもお世話なっています。いつもすごく視野が広くていろいろなところを見てくれて、全部お世話になりっぱなしです。まなせさんも春日さんもそうなんですけれども。本当にそんな中、今回の自分の決断で腎機能が低下していてもしかしたらドナーができないかもしれないというので、それでわざわざガンプロとかのグループとかにもすごく細かく連絡して、すごくそういうことも気負われていると思うんです。だから少しでも私達がリカバリーできたらいいなと思うけれども、それが何ともできないのがすごく悔しい気持ちもあります。メッセージしか送ることができないとか、そういうのが何かできないかなというのがあります。でも、まずは自分たちがずっと春日さんの心のそばにいるので、春日さん、今は気負わずゆっくり休んでいただけたらなと思っています。本当に私達は常にある春日さんのそばにいます。頑張れ春日さん。

――長谷川選手もお願いいたします。

長谷川 はい。本当だったら今日手術だったはずなんですけれども、数値の低下で延期になってしまってもう状況が今分からないとおっしゃっていて、ガンプロやガンジョのLINEでやり取りをさせていただいてたんですけれども。その中のLINEで、「私は自分と関わった人には笑顔でいてほしい」というお言葉が書いてあって、その言葉って当たり前のように出ないなと思っていて、本当に人を思いやる温かい先輩だと思っています。いつも勇気づけられて、厳しくしてくださるときもその中にも優しさがすごくあって。なので、春日さんがいなければ、ガンジョも続いていないと思いますので、私達がその場所を守ってガンジョというものを大きくして帰りを待ちたいと思っていますので、状況がどんな状況になるにしても、もう春日さんの健康第一だと思いますので、ずっと待っていますので、一日でも早く帰ってきてください。

――ありがとうございます。やっぱり7.9を成功させるしかないですね。

3人 はい。

リアラ 本当にそうだと思います。

――それが全ての皆さんにとってのハッピーにつながると思いますので、ぜひこのWRESTLE SEKIGAHARA Ⅱ 、頑張って皆さんで盛り上げて、そしてお客さんがこれからもどんどん来てもらえるように頑張ってやっていただきたいと思います。皆さんの試合、激闘必至だと思いますので楽しみにしまくります。

3人 はい!ありがとうございます!

リアラ YuuRIさん泣いてる。

――今みたいな話をするとどうしても泣いてしまうと思いますけれども。

長谷川 でも、前向きに。

――そうですね。泣かれているのでYuuRIさんに最後を締めてもらいましょう。

⑤大会へ向けてメッセージ

――ではリアラさんから大会に向けてのメッセージをお願いいたします。

リアラ はい。私はプロレス以前に劣等生、何も取り柄がないプロレスラーですし。

――そんなことないでしょう。

リアラ いえ、運動音痴ですし。でも、この間まなせさんに、「WRESTLE SEKIGAHARA Ⅱで戦う意味をリアラちゃんは分かってる?」と問いかけられたことがあって、それをずっと考えていたんですけれども。今、私が思う答えは、私達が多分ガンプロの未来を担っていく、作っていく、背負っていくということかなと思いますし、それでシングルを組んでいただいたと思うので、このチャンスは絶対逃がさないし、ガンプロのためにも絶対勝利を収めて、強い相手だろうが関係ないので、もう死ぬ気で行きます。よろしく願いします。

――長谷川選手お願いいたします。

長谷川 今回のお話では、女子だけの話になってしまったんですけれども。やっぱりガンバレ☆プロレスというのは男性がいてこその男女の混合の団体ですので、今、男子選手も女子選手も大田区に向けて、すごく盛り上げていこうという気持ちでやっています。命を燃やして、「これが最後だ!」というくらいの勢いで頑張っていますので、もしよかったらガンバレ☆プロレスのこの勝負の年、ぜひ1人でも多くのお客様に見ていただきたいので、私達ももちろん男子選手もみんな燃え尽きるように戦っていきます。ぜひ来てください。お願いします。

――じゃあ、YuuRI選手締めちゃいましょうか。

YuuRI そういうこと言われると泣いちゃう。今年って声出し可ですか?

(広報よりOKのジャスチャー、紙テープはNG)

YuuRI でも声出し可というだけでもすごく嬉しいです。去年の大田区があって、去年のガンプロ勝負の年、今年もガンプロ勝負の年だ!となっています。なんならガンジョの白紙を白紙にしてガンジョもやっていくとなって今もう3回やっていて、ガンジョも勝負の年だと思っています。その前にまず、ガンプロ勝負の夏だと思っているので、まずここが大舞台、ここで終わらせない、ここからが勝負だと思っているのでまずガンプロ勝負の年にします。今、チケットを買ってくださっているお客様も、お友達を呼んでくださったりして、もうもっともっと多くの人に私はガンプロを広めたいと思っていますので、私達も一生懸命盛り上がってまいりますので、ガンプロ、大田区、たくさんのご来場をお待ちしています。

――WRESTLE SEKIGAHARA Ⅱに向けてお三方、そしてガンプロの全選手にエールを送りたいなと思っております。本日は本当にありがとうございました。

3人 ありがとうございました!待ってるよー!

<インタビュアー:山口義徳(プロレスTODAY総監督)>

大会名:『WRESTLE SEKIGAHARA Ⅱ』
日時:2023年7月9日(日) 開場13:00開始14:00
会場:東京・大田区総合体育館

■対戦カード

▼メインイベント~スピリット・オブ・ガンバレ世界無差別級選手権試合
<王者>渡瀬瑞基 vs 木髙イサミ<挑戦者>
※第4代王者5度目の防衛戦。

▼スピリット・オブ・ガンバレ世界タッグ選手権試合
<王者組>佐藤光留&前口太尊 vs 勝村周一朗&和田拓也<挑戦者組>
※初代王者組2度目の防衛戦。

▼スピリット・オブ・ガンバレ世界タッグ王座次期挑戦者決定
サバイバル4WAYタッグマッチ
大家健&羆嵐
vs
ハートリー・ジャクソン&HARUKAZE
vs
藤田ミノル&下村大樹
vs
岡田剛史&神崎ユウキ
※4チームが同時に闘う4WAYタッグマッチにておこなわれますが、1チームが勝った時点で終了ではなく、最後の1チームになるまで闘い抜くサバイバル形式にて争われる。

▼スペシャルシングルマッチ
今成夢人 vs エル・リンダマン

▼YuuRI&稲葉ともか vs 彩羽匠&桃野美桜

▼長谷川美子 vs 高瀬みゆき

▼リアラ vs ウナギ・サヤカ

▼石井慧介&入江茂弘&高尾蒼馬 vs 彰人&翔太&冨永真一郎

▼中村宗達 vs 高梨将弘

◆大会詳細は公式サイトにて

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