少年射殺への抗議、仏各地に拡大 一部は暴動に、150人逮捕

フランス・パリ郊外ナンテールの暴動で消火活動をする消防士=28日(ロイター=共同)

 【パリ共同】フランス・パリ郊外ナンテールで27日、交通検問中の警察官が車の停止命令に応じなかった少年(17)を射殺したことへの怒りの抗議は28日夜も続き、パリ以外の都市にも広がった。一部は暴動に発展し、警察は全国で150人を逮捕。マクロン大統領は29日、国民に冷静な対応を求めた。フランスメディアが伝えた。

 抗議を受け、政府は28日、治安維持のため警察官約2千人を動員したが、抗議は28日夜に再開。市庁舎や学校、警察署などが放火された。抗議に加わった人々は、閃光弾を発射した警察官に向かって花火を打ち上げた。南西部トゥールーズ、南部リヨン、中部ディジョンなどでも暴動が起きた。

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