投資家、多様性重視の経営後押し 株主総会、気候変動は否決相次ぐ

 6月に開かれた定時株主総会では、女性取締役の増加など多様性を重視した経営を後押しする投資家の動きが注目を集めた。気候変動対策の強化も関心が高かったが、株主の支持は限られ、提案への否決が相次いだ。

 日本テレビHDは総会で、男性ばかり9人の取締役選任議案を諮った。事前に「来年の総会で女性候補を提案する」との補足説明を出し、原案通り可決された。機関投資家の多くが議決権行使の判断基準として、女性取締役の有無を重視していることに配慮した。

 気候変動対策では、計画策定や情報開示の充実を求める株主提案が三菱UFJなどの3メガバンクやトヨタ自動車、三菱商事に出されたが、いずれも否決された。

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