ピースキャンドルに不戦誓う 岡山空襲の日に合わせ犠牲者追悼

浮かび上がったピースマークを囲み、黙とうする参加者

 ろうそくに火をともして岡山空襲の犠牲者を追悼する「ピースキャンドル」(市民有志による実行委主催)が29日、城下地下広場(岡山市北区表町)で開かれ、約40人が改めて不戦を誓った。

 広場にはプラスチックカップに入った約300本のろうそくが並べられ、参加者が午後8時過ぎに次々と点火。平和活動のシンボルであるピースマークと空襲の日付「6.29」を浮かび上がらせ、黙とうをささげた。

 母親の入院先だった現在の岡山大病院で空襲に遭い、母親と2人で死を覚悟したという元教員の福間トキ子さん(91)=岡山市北区=の体験談もあった。参加した精華学園高岡山校2年生(16)は「福間さんが前向きに話す姿が印象的だった。平和は当たり前ではないことに気付かされた」と話した。

 ピースキャンドルは、岡山空襲の日に合わせて2005年から続けている。

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