アストン・ビラがパウ・トーレスを確保へ! エメリ愛弟子が満を持してのプレミア初挑戦

[写真:Getty Images]

アストン・ビラが、ビジャレアルのスペイン代表DFパウ・トーレス(26)を確保したようだ。

ウナイ・エメリ監督の途中就任以降、後半戦で圧巻の戦績を残して今シーズンのプレミアリーグで7位フィニッシュしたアストン・ビラ。来シーズンはカンファレンスリーグへの参戦が決定している中、積極補強を目論むバーミンガムのチームは、先日にレスター・シティのベルギー代表MFユーリ・ティーレマンスをフリートランスファーで確保。

さらに、クオリティアップを図るセンターバックのポジションでは、指揮官が前所属先で全幅の信頼を寄せていた教え子の確保に成功した模様だ。

移籍市場に精通するジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏やデイビッド・オーンスタイン氏によると、アストン・ビラは2028年までの5年契約で個人間合意を取り付けていたトーレスに関してクラブ間でも合意。すでにメディカルチェックも予約されており、一両日中にも交渉が完了する見込みだ。

移籍金の詳細に関しては、5000万ユーロ(約78億7000万円)とされる契約解除条項を下回る金額と見られ、少なくとも4000万ユーロ(約63億円)以上にはなる模様だ。

ビジャレアルのカンテラ育ちのトーレスは、リザーブチームのビジャレアルBでの研鑽を経て2019–20シーズンからファーストチームの主力に定着。

以降は経験豊富な元スペイン代表DFラウール・アルビオルと共に補完性抜群のセンターバックコンビを形成し、2020–21シーズンのヨーロッパリーグ制覇や、翌シーズンのチャンピオンズリーグでのベスト4躍進の立役者となった。

クラブでは通算173試合に出場しており、スペイン代表でも23試合に出場している。

今シーズンは守備面において淡白さや判断ミスも少なくなかったが、191cmの恵まれた体躯とリーグ屈指の快足を生かした安定した対人対応、カバーリングやスペースケアもそつなくこなす守備者としての能力は依然として高い評価を得ている。

また、高い戦術眼と正確な左足のキックを生かしたパスでビルドアップの場面でも貢献度が高い、希少価値の高い左利きのセンターバックだ。

これまでプレミアリーグのビッグクラブ、バイエルンやユベントス行きの可能性も取り沙汰されたスペイン代表DFだが、アストン・ビラという意外な新天地を選択した。

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