来季からアンジュ・ポステコグルー監督が就任することが決まっているトッテナム・ホットスパー。多くの選手が入れ替えられる可能性があると言われ、日本人選手の獲得も噂される。
今回は『planetfootball』から、「トッテナム・ホットスパーでのプレーで失敗しながらも退団後に輝きを見せた選手」をご紹介する。
ダレン・ベント
トッテナム所属:2007~2009
移籍したクラブ:サンダーランド
2007年にチャールトン・アスレティックからトッテナムに加入してきたイングランド人ストライカー。プレミアリーグで13ゴールを奪ったことで注目を集めたものの、チームが降格してしまったことから移籍を決断。トッテナムは当時のクラブ記録となる1650万ポンドを投じた。
トッテナムでは決して活躍していないわけではなく、2シーズンで18ゴールを記録。2008-09には12得点と結果を残したものの、ポーツマス戦で大きなチャンスを逃したことでハリー・レドナップ監督から批判を受け、クラブ得点王になったあとで退団を決意した。
サンダーランド移籍後はいきなりプレミアリーグで24ゴールを決める大活躍をし、キャリアハイの成績を残している。
ケヴィン・プリンス・ボアテング
トッテナム所属:2007~2009
移籍したクラブ:ポーツマス
様々なクラブでプレーしたことで知られるガーナ代表MF。ミラン時代には本田圭佑と、シャルケ04時代には内田篤人と、アイントラハト・フランクフルト時代には長谷部誠&鎌田大地とともにプレーしている。
トッテナムでは2007年に加入したがわずか14試合にしか出場しておらず、ポーツマスへの移籍で再評価されてミランへと引き抜かれることになった。
イアゴ・ファルケ
トッテナム所属:2012~2014
移籍したクラブ:ジェノア
2012年にユヴェントスから加入したスペイン人FW。サウサンプトンに貸し出されたあとで本格的に加入したものの、結局全くといっていいほど出場機会が与えられず、再びローン移籍を経て退団した。
2014年に加入したジェノアで復活を見せ、次年度にはローマにステップアップ。さらに2016年にはトリノと契約し、セリエAで一定の活躍を見せている。
ムニル・アル・ハムダウィ
トッテナム所属:2005~2006
移籍したクラブ:ウィレムII
エクセルシオールで若くして活躍を見せたあと、トッテナム・ホットスパーと契約したモロッコ人アタッカー。ところがプレミアリーグでは一度もプレーすることなく、ダービー・カウンティへのローン移籍を経てオランダに戻ることになった。
ウィレムでは怪我に悩まされるも、2007年にAZへ移籍してから活躍。2008-09シーズンには23ゴール、次年度には20ゴールを決めてエースに成長し、後にアヤックスへと引き抜かれている。
ダニー・マーフィー
トッテナム所属:2006~2007
移籍したクラブ:フラム
1997年から2004年までリヴァプールに所属していたエネルギッシュなミッドフィルダー。チャールトン・アスレティックでのプレーを経てトッテナム・ホットスパーに加入したときにはレギュラーとして期待されたが、わずかなプレー機会しか獲得できずに1年で退団した。
しかしそのあとフラムでのプレーで大復活。すでに30代になっていたものの5シーズンに渡ってプレミアリーグで中心的な役割を担い、数多くのチャンスを生み出した。
パウリーニョ
トッテナム所属:2013~2015
移籍したクラブ:広州恒大
トッテナム・ホットスパーで失敗しながら後に復活した選手として代表的な存在。コリンチャンスから2013年にトッテナムへとやってきたが、プレミアリーグでは不安定なパフォーマンスを見せたことで批判を受ける対象に。2015年には中国超級リーグの強豪広州恒大へと移籍した。
これでキャリアは下降するかと思いきやアジアで復活を遂げ、2017年にはなんとバルセロナへ移籍。中国からの加入とあって不安視されたもののリーガでも見事な活躍を見せ、その後中国へと戻っていった。
エウデル・ポスティガ
トッテナム所属:2003~2004
移籍したクラブ:ポルト
FCポルトから2003年にトッテナムへとやってきたポルトガル人ストライカー。625万ポンドの移籍金を支払って獲得した彼であるが、イングランド・プレミアリーグではわずか1ゴールに終わった。
そしてたった1年でペドロ・メンデスとのトレードによりポルトへと復帰。なかなかそれから調子を取り戻せなかったものの、2006-07シーズンにはポルトガルリーグで11ゴールと復調。後にスポルティングCPやサラゴサ、バレンシアに所属している。
ボビー・ザモラ
トッテナム所属:2003~2004
移籍したクラブ:ウェストハム・ユナイテッド
ブライトンで活躍したボビー・ザモラ。4部で28ゴール、3部で再び28ゴール、2部で14ゴールとクラブを2年連続で昇格させ、そして自ら2003年にトッテナム・ホットスパーへのステップアップを勝ち取った。
しかし自身初のプレミアリーグではノーゴールとなり、たった半年で当時2部のウェストハム・ユナイテッドへと移籍することに。それから4シーズンに渡ってチームの中心的なアタッカーの1人となり、2006-07シーズンにはプレミアリーグで11ゴールを決めている。
フアン・フォイス
トッテナム所属:2017~2021
移籍したクラブ:ビジャレアル
エストゥディアンテスからトッテナム・ホットスパーに加入したのは2017年。まだ彼が10代の頃だった。800万ポンドの移籍金で加入した彼は2018-19シーズンにプレミアリーグで12試合プレーしたが、3シーズンで公式戦32試合しかチャンスを与えられなかった。
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そして2020年に貸し出されたビジャレアルで復活。右サイドバックとしてウナイ・エメリ監督の信頼を獲得すると、2022年末にはカタールで行われたワールドカップにも出場。世界王者に輝いている。