関西で人気を博していたタチウオテンヤが、東京湾でも昨今大人気！ その旬の釣り方をタチウオ釣りのレジェンド霜田さんが解説。さらに、タチウオテンヤに最適な2本のロッドの使い分け方までみっちり伝授してくれた！
●文:ルアマガプラス編集部
東京湾でも話題のタチウオテンヤは手軽にだれでも挑戦可能！
もともと関西で人気が出ていたタチウオテンヤ。関東でも多くの船宿でジギングと共にテンヤをする人が増えてきた。
霜田「テンヤはそれほど激しく動かさずに釣ることができるので初心者の方や女性やお子さんでも気軽に挑戦できるメリットがあると思います」
――今回タチウオテンヤの話を聞いたのは東京湾のタチウオに詳しいCLUEの霜田さん。そもそもタチウオテンヤとはどういったものでしょうか？
霜田祐介（しもだ・ゆうすけ）
ルアーブランド「CLUE」の代表取締役。東京湾をメインとしたタチウオ用のメタルジグをはじめマゴチ、タコ用、淡水では雷魚用フロッグまで取り扱っている。レジットデザインからリリースされている「スクアド タチウオジギングモデル」も監修している。
霜田「20～50号くらいのジグヘッドのようなテンヤに、マイワシなどのエサをワイヤーで巻いて固定する釣り方です」
――やっぱりルアーよりもエサの方が釣れるんですか？
霜田「タチウオはメタルジグのようなルアーで良く釣れる魚だと思っています。だから釣果に差が大きく出るというわけではなく、その日によってルアーが良い、テンヤが良いといった状況があると思っています」
速い動きじゃないと見切る場合はジギング有利。逆に、スローでも良い状況なら本物のエサな分、バイトタイムが長いので掛けやすいといったメリットもあるという。では実際の釣り方について詳しく解説していこう。
基本は2～3回ジャークして止める。それから無段階のジャークを駆使！
霜田「自分的な基本の釣り方としては、船長が指示した棚（魚がいる水深の層／レンジ）まで落とす。それから軽く2～3回ジャークして誘ってから止める。止めたときのフォールやステイ時にタチウオが喰ってくることが多いですね」
――基本的な使い方以外もぜひ教えてください！
霜田「これで喰ってこなければ、大きくシャクったり止める時間を長く取る。逆に超ショートジャーク…というよりシェイクをめちゃくちゃする『スーパーショートバイブレーションジャーク』で誘ったり。反応が無ければジャークと止めの時間は無段階で変えていきます」
上記以外にもただゆっくり巻いてくるだけなど、誘い方は無限大。ただし、ジギングのように激しいジャークを繰り返すわけではないので体力的には楽だという。
霜田「大きくシャクって繊細なアタリを取るときは柔軟なロッドティップが良くて、逆にスーパーショートバイブレーションジャークの場合は細かいシャクリがしっかりと伝わるシャープなティップが良い。できれば2本のロッドを使い分けるといろんな状況に対応出来ると思います」
ここからはタチウオテンヤに最適な2本のロッドを詳細に解説していこう！
先調子でティップが入り、掛けてから曲がるバラシ軽減のテンヤロッド
テンヤロッドはカワハギロッドのようにティップが柔らかく入るタイプが多い。
霜田「テンヤの操作性の良さと喰わせの良さ、どちらもやりやすくなっています。そして、バットはしっかりしていますが、掛けてから良く曲がってくれるので口切れ等のバラシを軽減してくれるのがスクアドのタチウオテンヤロッドになっています」
レジットデザインらしい掛けてから曲がるロッドに仕上がっているので、タチウオに多いバラシを極力少なくしてくれるのだという。
霜田「また、大きいスローなジャークにはより柔らかいティップが良く、細かくて速いジャークにはシャキっとした硬めのティップの方が操作しやすいんです」
まずは大きなジャークに最適なロッドから見ていこう！
― スクアド SKC-ST73M190 –TACHIUO TENYA（レジットデザイン）
居喰いのときも違和感なく喰わせられる柔軟なティップ
テンヤロッドとしてベーシックなロッドの7:3調子。ベースは24tのカーボンを使用し、30t、40tのカーボンとグラスを配合。ティップはしなやかで喰い渋っているときもスッと入ってくれるのでタチウオに違和感を与えにくい。止めたときの居喰いでも喰わせやすく、先調子だからクイックな合わせにも対応。バットパワーはしっかりしているのでドラゴンクラスのタチウオとのやり取りもOKだ！
【スペック】
- 全長：190cm
- シンカーサイズ：15～50号
- PEライン：1～2号
- 価格：38,500円（税抜）
― スクアド SKC-ST82MH180 –TACHIUO TENYA（レジットデザイン）
― 速く細かいジャークに最適な操作性の良いシャープなロッド
73に比べてより先調子でシャープなティップを持つのが82MH180。8:2という先調子でテンヤを細かくリズミカルにアクションさせやすい。また、180cmという長さは取り回しが良いので細かい動作も可能。高速シェイクするトレンドのスーパーショートバイブレーション釣法にも最適。ダイレクトな操作感でタチウオを誘い、細かいジャークの疲労感も軽減してくれるモデルだ。
【スペック】
- 全長：180cm
- シンカーサイズ：15～50号
- PEライン：1～2号
- 価格：38,500円（税抜）
霜田的！スクアド タチウオテンヤおすすめタックルセッティング
- リール：オシアコンクエストCT200PG（シマノ）
- PEライン：1.5～2号
- ショックリーダー：フロロカーボン30～50lb
- テンヤ：プロトテンヤ（CLUE）、船タチウオテンヤSS AH、快適船タチウオテンヤSS AG（DAIWA）
霜田「棚を合わせて釣りをするので、リールは船用のカウンター付きのものであればどれでもOKです。PEラインは太すぎると深場まで落とすのに時間が掛かるので太くても2号くらいまでが良いと思います」
「スクアドTV」では機種別の特徴やアクションをCLUE・丹治さんが実釣解説！必見です!!
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