中国気球、米の情報収集せず 対策奏功とバイデン政権

 【ワシントン共同】米国防総省のライダー報道官は29日の記者会見で、1月下旬から2月上旬にかけて米上空を飛行した中国の偵察気球について、米国に関する情報収集はしていなかったとの見方を示した。米側が情報収集を制限する対策を講じたとしており「われわれの努力が役に立った」と強調した。

 ウォールストリート・ジャーナル紙は28日、偵察気球に情報収集のため米国製の機器が積まれていたと報じたが、ライダー氏は過去にも市販されている米国製部品が使われた例はあるとして「驚くべきことではない」と述べた。

 偵察気球は2月4日、米軍機が南部サウスカロライナ州沖で撃墜。米軍が残骸を回収し、解析していた。

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