【きらら浜 野鳥手帖】 No.52「エナガ」

スズメ目 エナガ科 [全長] 14cm [時期] 一年中見られる留鳥

 巷(ちまた)で大人気のシマエナガは北海道にしかいませんが、山口県でも見られるのはマユゲがくっきりなエナガです。今年初めて自然観察公園内でも繁殖が確認されました。

 コケとクモの糸で出来た丈夫でまんまるな巣の中には、どこから集めてきたのか鳥の羽毛がぎっしり詰まっています。まだ寒い2月頃から繁殖を始めるため、羽毛布団のようなこの巣は欠かせません。巣立ちの時期になると、直径9センチほどしかない巣のどこに入っていたのか不思議なくらい、多いときには10羽もの幼鳥が出てきます。その後、枝に幼鳥が並んでとまり、おしくらまんじゅう状態になる「エナガ団子」が見られます。

新光産業きらら浜自然観察公園 高尾 はるか

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