総務省の天利和紀氏を新副知事に 栃木県議会で人事案を議決

 栃木県議会通常会議は29日、新しい副知事に総務省出身の天利和紀氏を充てる人事案を議決しました。

 最終日を迎えた通常会議で、福田富一知事は、来月(7月)9日で退任する末永洋之副知事の後任に総務省の天利和紀氏48歳を充てる人事案を追加提出しました。

 岡山県出身の天利氏は、1997年に旧自治省に入り、秋田県の総務部長や消防庁の地域防災室長などを歴任し、今は総務省の固定資産税課長を務めています。

 天利氏を副知事とする人事案はその場で採決が行われ、全員一致で議決されました。そして、天利氏は、副知事に就任するにあたり「職責の重さに身の引き締まる思い」と抱負を述べました。栃木県は、副知事を2人置く体制で内部出身者と国からそれぞれ起用していて天利氏は、国との調整や環境森林部、産業労働観光部などを担当します。

 一方、総務省に戻る末永副知事は、栃木県で過ごした、この2年間を「国体やG7会合など栃木県の歴史に刻まれるような重要な取り組みに携われて誇り。“末永く”宜しくお願いします」と振り返りました。

 会議では、県の手数料条例の一部改正など県が提出した合わせて11の議案と新型コロナ対応の国への意見書など議員提案の4つの議案が可決され閉会しました。

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