出水期にリスク高まる"土砂災害"被害を防ぐ 消防や自衛隊などが「土砂災害警戒区域」の点検 宇都宮市

 梅雨などの出水期にリスクが高まる土砂災害の被害を防ごうと宇都宮市内で29日、県や市などの関係機関が土砂災害が発生する恐れのある「土砂災害警戒区域」の点検を行いました。

 この点検は、国が定めた「土砂災害防止月間」にあわせて行われたもので県や市の職員、それに消防や自衛隊など防災に関わる関係機関から23人が参加しました。

 一行がまず訪れたのは下岡本町の国道4号沿いの擁壁とその周辺一帯の傾斜地です。この場所は、土砂災害の危険性を示すハザードマップで災害発生の危険性のある「土砂災害警戒区域」に指定されています。参加者は地滑りや、がけ崩れなどの危険があるとされている急な傾斜地の壁面に亀裂や段差が発生していないか、土砂が流れ出ていないかをチェックリストを使って確かめました。そして、気になる箇所は写真に収めるなどして状況把握と情報の共有に努めていました。

 宇都宮土木事務所によりますと土石流やがけ崩れの恐れのある土砂災害警戒区域は宇都宮市内に合わせて415箇所あるということで、今後も関係機関と連携を図り点検を続けながら被害防止に努めていくということです。

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