旭川いじめ防止条例を可決 中2凍死巡り、即日施行へ

 北海道旭川市で2021年、いじめを受けていた中学2年広瀬爽彩さん=当時(14)=が凍死した問題を巡り、旭川市議会は30日、いじめ防止のための市や学校などの責務を定めた条例を賛成多数で可決した。即日施行される見通し。

 名称は旭川市いじめ防止対策推進条例。前文で広瀬さんの件で市教育委員会と学校の対応が不十分だったことへの反省に言及。また遺族側の要望に応じて、市がいじめを受けた児童生徒と保護者に寄り添って支援を行い、情報を適切に提供するとの規定を設けた。

 学校や市教委が適切な措置を取らなかった場合、市長が専門家の意見を聞いた上で学校などに勧告できるとの内容も盛り込んだ。

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