梅雨明け、さっそく真夏日 奄美地方=降水量は平年の倍

鹿児島地方気象台は6月26日、奄美地方が梅雨明けしたとみられると発表した。平年より3日早く、昨年より4日遅い。全国では25日の沖縄に次いで2番目。奄美地方は高気圧に覆われて晴れ間が広がり、最高気温は天城町で今年最高の31・4度を記録するなど、多くの地点で30度を超える真夏日となった。

青空の下、海岸でサーフィンを楽しむ人=6月26日、龍郷町赤尾木

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奄美地方では停滞した梅雨前線の影響で19日に沖永良部島付近、20日に奄美大島中南部付近で線状降水帯が発生。記録的な大雨に見舞われ、奄美大島では土砂災害や浸水被害が相次いだ。

鹿児島地方気象台によると、梅雨入りが発表された5月18日から6月25日までの降水量(速報値)は、瀬戸内町古仁屋で992ミリ(平年480・3ミリ)、沖永良部島で770ミリ(同383・3ミリ)と平年の2倍を超えた。

各地の降水量は▽奄美市名瀬 757・5ミリ(同524・9ミリ)▽喜界島 725ミリ(同382・1ミリ)▽天城町 668・5ミリ(同429・2ミリ)▽伊仙町 631ミリ(同419・3ミリ)▽与論島 487・5ミリ(同351・9ミリ)│で、いずれも平年を上回った。

龍郷町赤尾木の東海岸では26日、強い日差しの下、サーフィンやパラグライダーを楽しむ人々の姿が見られた。24日に兵庫県から同僚と来島し、観光を楽しむ木内久恵さん(54)は「滞在中に梅雨が明けてうれしい。奄美のきれいな海を満喫できた」と笑顔で語った。
奄美地方は今後1週間、高気圧に覆われて晴れる日が多い見込み。

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