原爆死没者813人の情報求める 広島市が全国自治体に名簿発送

遺骨の引き取り手のない原爆死没者の氏名が書かれたポスター

 広島市は30日、平和記念公園にある原爆供養塔に納められた約7万人の遺骨のうち、引き取り手のない原爆死没者813人分の氏名が書かれたポスターを、全国の自治体や被爆者団体に発送した。庁舎などに10月末まで掲示してもらい、情報提供を求める。

 ポスターは都道府県や市町村など2144カ所に送り、市のホームページにも掲載する。氏名だけが書かれた死没者がほとんどだが、住所や学校名などが載っている人もいる。

 2022年度は広島市に10件前後の問い合わせがあった。広島県内の遺族から昨年8月、遺骨名簿に曽祖父と1文字違いの人がいるとの相談が寄せられ、市が旧陸軍の資料などを調査し、曽祖父であることが判明した。

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