動物園初飼育のネズミ公開、熊本 アフリカの砂漠に生息、分業制

熊本市動植物園で公開されたダマラランドデバネズミ=30日午前

 アフリカ南部の砂漠に生息するダマラランドデバネズミが30日、熊本市動植物園で一般公開された。4匹を提供した熊本大によると、国内の動物園で飼育されるのは初めて。哺乳類としては珍しく、アリやハチのように分業制で暮らすのが特徴だ。

 大きな歯を持ち、褐色や黒色の体毛で覆われ、頭に白い模様がある。体重は100~280グラムで、寿命は最長20年ほどと比較的長い。「女王」や「労働者」がいる「真社会性」を持った集団を形成する。

 提供元の三浦恭子教授は、生物の老化や長寿のメカニズムを研究している。「シロアリなど真社会性を特徴に持つ生き物の女王や王は数十年も長生きする」と話す。

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