新城ラリー、2023年大会をもって開催終了。20年の歴史に幕/全日本ラリー

 新城ラリー実行委員会は6月29日、愛知県新城市で開催されてきた『新城ラリー』について、今年3月3~5日に行われた2023年大会もって閉幕することを公式SNS上(https://twitter.com/ShinshiroRally)で明らかにした。

 2004年から奥三河地域の新城市を舞台に開催され、2007年からは国内最高峰のラリーシリーズであるJRC全日本ラリー選手権の一戦として開催されてきた新城ラリー。シリーズ屈指の規模に成長したターマック(舗装路)イベントは、愛知県内でのラリー競技の知名度上昇に貢献するとともに、昨年初開催され今年2年目を迎える愛知・岐阜県でのWRC世界ラリー選手権『ラリージャパン』実現に向け、機運を高めるものとなった。

 そんな新城ラリーは、今季も第2戦としてJRCカレンダーに組み込まれこの2023年に開催20周年を迎えていたが、その歴史にピリオドが打たれることとなった。

 新城ラリー実行委員会は29日(木)のSNS投稿において、ラリーの閉幕をアナウンスするとともに、これまでの支援と応援に対する感謝の気持ちを伝えている。

「新城ラリーを応援してくださった皆さまへ 20周年を今年の開催で迎えた新城ラリー。皆さまの応援があってこそ20年継続開催ができたとスタッフ一同感謝を申し上げます」

「本日発表がありましたとおり、今年の開催をもちまして新城ラリーを閉幕いたします。本当にありがとうございました」

 なお、新城ラリーを主催してきたMASCモンテカルロオートスポーツクラブは、今後別会場でのラリー開催を目指していることを示唆。同クラブを運営するLUCKも29日に公式Twitter(https://twitter.com/Luck_elsport)を更新し、大会実行委員会の閉幕のお知らせを引用ツイートするかたちで「我々の挑戦は、この先もまだまだ続きます。情報解禁まで、もう少しだけお待ちください」とのコメントを発表している。

スバルWRXラリーチャレンジ(鎌田卓麻/SUBARU RALLY CHALLENGE) 2023全日本ラリー第2戦新城
新城ラリー“最後のウイナー”となったヘイキ・コバライネン(シュコダ・ファビアR5)
トヨタGRヤリスGR4ラリーDAT(眞貝知志/TOYOTA GAZOO Racing) 2023全日本ラリー第2戦新城
スバルWRXラリーチャレンジ(新井敏弘/SUBARU RALLY CHALLENGE) 2023全日本ラリー第2戦新城
新城ラリーの公式ページには、これまでの支援や応援に感謝を伝えるメッセージが表示されている

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