列車運転士の養成にAI導入 JR西日本、目の動きを解析

シミュレーター訓練で装着する、視線の動きを記録する眼鏡(JR西日本提供)

 JR西日本は、列車の運転士を養成する訓練に人工知能(AI)を用いた技術を導入した。講習生の目の動きをAIが瞬時に解析することで、ベテラン運転士との差をすぐに把握することが可能になり、訓練の効率化につながったという。

 JR西は2018年度から、訓練中に講習生の視線の動きを分析。講習生は模擬運転席に設置したシミュレーターで、信号機や障害物、手元のハンドルや速度計などに的確に目を配りながら運転することを学ぶ。

 講習生は目の動きを記録する専用の眼鏡を装着。従来はデータの分析を外部機関に委託し、約1カ月後に届く報告書を基に改善点を講習生に指摘していた。

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