心を合わせ最高の音楽を届ける大分豊府高校吹奏楽部 【大分県】

昨年は「大分県高文連ブラスカーニバル」の大分県高文連会長賞など多くの賞を受賞した大分豊府高校吹奏楽部。「第59回大分県吹奏楽コンクール」では金賞を獲得、県代表として九州大会にも出場した。今年も70人を超える大所帯で活動している。部長の枠谷ひかる(3年)は「今年は、元気でパワフルなメンバーが多い。全員で一つの音楽をつくり上げていきたい」と団結力を演奏につなげたいと話す。

先月は大分市下郡地区で開催された「第2回あおぞらフェスタ」に出演した。クラシカルな協奏曲から昭和の名曲、現在人気の歌謡曲を演奏し、歌やダンスでも盛り上げた。元気と勇気を届ける音楽に、観客からは大きな拍手と歓声が送られた。年間を通じ多くのイベントや大会に出場するが、部として目指すのは「全員でつくる音楽」。顧問の中村慎之介教諭は「賞を狙うのは大切だが、そこにこだわり過ぎて吹奏楽を嫌いになってほしくない。今のメンバー全員で、心から音楽を楽しむという気持ちを大事にしたい」とコンテストの結果では測ることのできない、演奏の完成度を重視している。

歌やダンスを取り入れたパフォーマンスでも魅了する

今年は自主性のあるメンバーが多いという。中村教諭は「歴代の先輩から受け継いできたものをブラッシュアップさせ、自分たちで成長する力を持っている。規律や風紀の面でもお互いに指摘し合い、すべては良い演奏にするため努力を重ねている」と、何事も自らの考えで動く部員たちに全幅の信頼を置いている。

現在は、年間で最大の大会となる「大分県吹奏楽コンクール」に向けて練習を重ねる。「部員がそれぞれの目標を持っている。全員で後悔のないコンクールにしたい」と枠谷部長。全員の心を合わせた演奏を目指している。

心を合わせ、「全員でつくる音楽」を目指す

(塩月なつみ)

© オー!エス! OITA SPORTS