「生理の貧困」解消へ 陳情を採択 県議会文教委 後楽館高生が提出

岡山県庁

 岡山県議会文教委員会は30日、生理用品を必要時に手にすることができない「生理の貧困」を解消するため、県内公立高校のトイレに生理用品の設置を求める陳情を全会一致で採択した。7月5日の6月定例会本会議でも採択される見込み。

 陳情書は後楽館高(岡山市北区南方)の生徒3人が提出。経済的理由から購入できないケースに加え、県内の多くの公立高校では生理用品が保健室に置いてあり、気軽に手に取れない状態が生理の貧困を招いていると指摘。クラウドファンディングを実施して集めた212万4千円で生理用品を購入し、トイレに置くよう求めている。

 3人は2022年1月、授業で生理の貧困について学んだことを契機に活動を始め、校内での実証実験や署名活動などに取り組んでいる。

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