パワハラで精神疾患6件 22年度、国家公務員

 人事院は30日、2022年度に発生した国家公務員の公務災害のうち、仕事が原因で精神疾患になったと認定されたのは9件だったと発表した。うち4件は死亡に至った。詳しい理由別では、パワーハラスメントが半数超の6件を占めた。

 パワハラの集計は20年度から始まった。20年度は精神疾患8件で、うちパワハラは2件。21年度は10件のうち1件だった。人事院は6件に急増した理由について「社会的にハラスメントの認知度が上がり、被害を申告しやすくなったのではないか」と推測している。

 職員がけがをしたり、病気になったりした場合、所属する省庁が仕事が原因かどうかを判断する。

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