那須雪崩事故、判決確定へ 栃木県に賠償命令、双方控訴せず

 栃木県那須町で2017年に高校山岳部員らが亡くなった雪崩事故を巡る訴訟で、原告の遺族側は30日、県などに約2億9千万円の損害賠償を命じた28日の宇都宮地裁判決について、控訴しないことを決めた。原告側弁護士が明らかにした。県も30日午後の記者会見で、控訴しないと表明。原告側と被告側双方が控訴せず、判決が確定する見通しとなった。

 被告のうち、県高等学校体育連盟も30日、控訴しないことを明らかにした。責任者だった教諭ら3人への損害賠償請求は棄却されている。

 犠牲者5人の遺族が、教諭ら3人や県などに損害賠償を求めて提訴。地裁は県と県高体連に賠償を命じた。

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