シント＝トロイデンとガンバ大阪は30日、U-22日本代表MF山本理仁(21)のレンタル移籍を発表した。移籍期間は2024年6月30日までとなる。
【写真】シント＝トロイデンのユニフォームを身に纏った山本理仁
高校2年生の2019年に東京ヴェルディでプロ入りした山本は左利きの若き司令塔。2022年7月からG大阪でJ1初挑戦を果たしたが、移籍前に負ったケガも影響して、明治安田生命J1リーグの2試合出場にとどまった。
そうしての今季だが、ダニエル・ポヤトス新監督による元日本代表FW宇佐美貴史のインテリオール起用にイスラエル代表MFネタ・ラヴィの加入も相まって、出場数を伸ばせず。15試合に出場して、先発も4回だった。
そんな山本だが、パリ・オリンピックを目指す代表ではコンスタントに招集され、中盤のレギュラー格。パリ五輪まであと1年になろうとするなか、シント＝トロイデンから声がかかり、海外移籍を決断した格好だ。
わずか1年でG大阪を離れる形となったが、24日にホームで行われたJ1第18節の鹿島アントラーズ戦後にチームメイトから担がれ、ファンに別れの挨拶をした山本はクラブを通じて、活躍を誓っている。
「このたび、シント＝トロイデンVVに期限付き移籍することになりました。まずは自分のチャレンジを受け入れてくださった小野社長はじめ、フロントスタッフの方々には感謝しかありません。初めてベンチ入りをした日、ガンバサポーターの声量、熱気には圧倒させられました。日本一のスタジアムで、日本一のファン・サポーターの前でプレーできることがサッカー選手としてこの上ない喜びでした。本当にありがとうございました。そして、まだこのガンバ大阪で何も残せてない自分ですが、しっかりと大阪の地まで届くような活躍をすることがこのクラブへの恩返しだと思っています。ガンバ大阪の躍進を心から願っています」
一方、シント＝トロイデンを通じては「海外挑戦は一つの夢でもあり、このクラブは日本代表の冨安選手、鎌田選手、遠藤選手などがプレーした場所なので、自分も彼らのようになりたいという気持ちがあり移籍を決断しました。ゴールやアシストを一つでも多く取り、チームに貢献したいというのが一つの目標です。それがチームの結果に繋がり、PO1に進出できるようにやっていきたいです」とコメント。最高経営責任者(CEO)の立石敬之氏は「フィンク新監督が目指す攻撃的なフットボールの中心として勝利に貢献して欲しいです。来年に迫ったパリ・オリンピックへ繋がる成長に期待しています」と期待を寄せている。
なお、多数の日本人選手が在籍するシント＝トロイデンは今夏、アルビレックス新潟から伊藤涼太郎とFC東京から小川諒也が加入済み。山本は今夏3人目の加入者となる。
