【独自】公共工事の残土も静岡県内で違法処分か 処分先を把握していないケースも…問われる国や行政の対応

2021年、静岡・熱海市で起きた土石流をきっかけに明らかになった、建設残土が違法に処分されている問題。Daiichi-TVの取材で、公共工事で出た残土も、静岡県内で違法に処分されていた可能性があることが新たに分かりました。

「横浜市水道局」と書かれたビニールシート。これは、4年前、静岡・富士市内に造成された違法な盛り土から見つかったもので、横浜市が発注した水道管の工事で使ったものとみられます。横浜市では、公共工事で出た建設残土の多くは埋め立てに使われていますが、一部は処分場に捨てているといいます。ところが、横浜市はどの処分場に捨てられたのかは把握していませんでした。

(横浜市の担当課長)

「なぜ紛れ込んだのか判断がつかないのでコメントできない」「民間処分場での処分については、確認することが必須の決まりではなかった」

一方、複数の関係者によりますと、静岡市葵区の日向地区で造成された違法盛り土にも、公共工事で出た残土が捨てられていたとみられることがわかりました。県によりますと、公共工事で出た残土の処分先を把握していない場合があったということで、国や行政が、これまでどう残土を処分してきたのかその対応が問われています。

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