食物アレルギーがある子ども6% 22年度、公立校調査で増加

 公立小中高校などで食物アレルギーがある児童生徒は6.3%で、少なくとも約52万6千人に上ることが30日、公益財団法人日本学校保健会が2022年度に実施した調査で分かった。13年度の前回調査から1.8ポイント上昇。重いアレルギー症状のアナフィラキシーを起こしたことがあるのは全体の0.6%で、こちらも増加傾向だった。

 専門家は、花粉症患者が増えていることなどが、食物アレルギーの増加とも関連していると指摘している。

 調査は22年10~12月に公立小中高校などを対象に実施し、77.6%に当たる約2万5千校(在籍児童生徒数約830万人)から回答を得た。

 学校が食物アレルギーがあると把握している子どもは52万6705人で、在籍者に占める割合は6.3%。同様の調査を行った04年度は2.6%で、13年度は4.5%だった。

 原因食物は複数回答で、鶏卵が25.8%で最も多く、果物類25.0%、甲殻類14.9%、木の実類12.4%、ピーナツ11.2%などとなった。

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