保育中女児死亡で賠償確定 宇都宮市、指導監督怠る

 2014年に宇都宮市の認可外保育施設で宿泊保育中に死亡した生後9カ月の山口愛美利ちゃんの両親が、市に損害賠償を求めた訴訟で、最高裁第3小法廷(林道晴裁判長)は両親の上告を受理しない決定をした。28日付。市が指導監督義務を怠ったことによる賠償責任を、施設側と共同で約2千万円とした一、二審判決が確定した。

 判決によると、愛美利ちゃんは両親の仕事のため14年7月23~26日、施設に預けられたが、熱帯夜が続いていたのにエアコンは使われず、26日未明に熱中症で死亡した。死亡前には施設について「子どもが毛布で巻かれ、ひもで縛られている」といった通報が市に寄せられていた。

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