技能実習生違法労働で罰金 愛媛の縫製会社取締役

 愛媛県西予市の縫製会社「小清水被服工業」=破産手続き中=がベトナム人技能実習生10人に違法な長時間労働をさせたとして、宇和島区検は30日、労働基準法違反の罪で当時の取締役の男性を略式起訴したと発表した。21日付。宇和島簡裁は罰金50万円の略式命令を出した。法人としての同社は不起訴となった。

 起訴状によると、2022年1月1日~6月30日、有効な労使協定の取り決めがないにもかかわらず10人に時間外労働と休日出勤をさせ、割増賃金を支払わなかったとしている。

 八幡浜労働基準監督署が今年5月、労働基準法違反の疑いで男性と同社を書類送検していた。

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