ニュルンベルクが大宮MF奥抜侃志を完全移籍で獲得、林大地に続き2人目の日本人…10年過ごしたクラブに別れ「必ず結果を出してきます! 」

[写真:©︎CWS Brains, LTD.]

2.ブンデスリーガ(ドイツ2部)のニュルンベルクは30日、大宮アルディージャのMF奥抜侃志(23)を完全移籍で獲得したことを発表した。背番号は「11」となる。

奥抜は、大宮のアカデミー出身で、2018年2月にトップチーム昇格。2022年8月にレンタル移籍でエクストラクラサ(ポーランド1部)のグールニク・ザブジェに加入した。

かつてヴィッセル神戸でプレーした元ドイツ代表FWルーカス・ポドルスキも所属する中、初の海外での挑戦となったが、エクストラクラサ(ポーランド1部)で26試合に出場し4ゴールを記録。カップ戦でも4試合に出場していた。

クラブは買い取りを目指した中、交渉がうまく行かずに退団が決定。その奥抜にはスコットランドのハート・オブ・ミドロシアン(ハーツ)が関心を寄せているともされていた中、ニュルンベルク行きが決定した。

なお、ニュルンベルクにはシント=トロイデンからFW林大地が今夏加入している。奥抜メディカルチェックを今後受けることとなり、その後に正式契約を結ぶ。

奥抜はニュルンベルクを通じて、加入に際してコメントしている。

「将来クラブファミリーの一員になれることを本当に楽しみにしています」

「最初の会話から良い感触がありました。同胞である(林)大地がすでにこのクラブでプレーしているという事実は、間違いなくアドバンテージです」

また、大宮を通じてもコメント。自身が育ったクラブへの別れを告げている。

「このたび、1.FCニュルンベルクに完全移籍することになりました。まずは、チームが苦しい状況の中で、自分の『海外での挑戦』という意志を尊重してくださったフロントスタッフの皆さんには、とても感謝しています」

「ニュルンベルクというすばらしいクラブからオファーをいただき、率直にうれしい気持ちが湧いた反面で、中学生の頃から育ててもらったこのクラブが苦しむ状況にある中で、力になりたいという想いもありました。ただ、色々と熟考する中で、やはり小さい頃からの夢であった"海外で活躍する選手になる"という夢を実現するためにはドイツで挑戦することがベストだと考え、このような決断に至りました」

「熾烈なボジション争いが待ち受けていると思いますが、必ず結果を出してきます! 」

「大宮アルディージャ、グールニク・ザブジェというすばらしいクラブで経験したこと、学んだことを、来シーズンからはドイツの地で発揮して、もっともっと成長した姿を見せたいと思います。サポーターの皆さまには直接ご挨拶ができず、寂しい気持ちでいっぱいですが、ドイツの地から明るいニュースを届けられるよう頑張ってきます! 」

「育成年代からプロキャリア含めて10年間、大変お世話になりました! 大宮の街、大宮アルディージャというクラブが大好きです! 行ってきます!」

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