朝ドラ・嫌味な分家の本音に賛否、SNS感心「脚本すごい」

土佐で名の知れた酒屋「峰屋」で生まれ育った主人公が、植物に出会い新たな道を見つける連続テレビ小説『らんまん』(NHK朝ドラ)。6月30日放送の第65回では、万太郎と寿恵子の祝言の場で祖母・タキが峰屋の今後を告げ、ツイッターでは「分家の言い分」「本家と分家」など関連ワードがトレンド入りした(以下、ネタバレあり)。

万太郎の発表に納得がいかず詰め寄る紀平(左、清水伸)、伸治(右、坂口涼太郎)(C)NHK

万太郎(神木隆之介)と寿恵子(浜辺美波)の祝言の場で、祖母・タキ(松坂慶子)の口から綾(佐久間由衣)と竹雄(志尊淳)に峰屋の今後を任せることが告げられる。本家・分家という立場の違いに不満を抱き続けてきた分家の豊治(菅原大吉)と伸治(坂口涼太郎)は、怒りをあらわにする。

タキは豊治たちに「この先は、本家、分家と上下の別なく互いに手を取りおうて商いに励んでいってほしい」と頭を下げる。波乱の祝言が終わり、タキは万太郎や綾たちに囲まれながら思い出のヤマザクラを眺め、やがてこの世を去るのだった。

今回の放送では、豊治が「これまで散々、本家と分家を区別して・・・。ワシら分家をずっと見下してきたがは誰じゃ」と、長年にわたって積もっていた不満や苦しみを吐露するシーンが描かれた。

何かと万太郎たちを小馬鹿にするような発言を繰りかえしてきた分家の面々だけに、SNSでは「流石に分家さんたちかわいそう・・・」「分家を見下していたのは確かかもしれないけど、分家の態度もね・・・不愉快ではあったよね」「タキは孫たちを守ろうと精一杯だっただけ」「これから綾と竹雄の峰屋と新しい関係を築いていってほしい」など、さまざまな意見が寄せられた。

また、「分家のぐぬぬで終わらないで、分家の言いたいことを入れる脚本」「短い場面に、長年の分家の鬱憤を感じさせる説得力のある演技。最高のキャスティング、素晴らしい」「すごい脚本。分家の気持ちもよく分かる」など、脚本やキャスティングの見事さに唸る人も。

放送はNHK総合で朝8時から、BSプレミアム・BS4Kでは朝7時半からスタート。7月3日放送の第66回では万太郎と寿恵子の新婚生活がはじまり、植物学教室にも変化が訪れる。土曜日はその週の振りかえり。

文/つちだ四郎

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