朝ドラ・タキのセリフに、視聴者号泣「見事なタイトル回収」

土佐の裕福な造り酒屋「峰屋」で生まれ育った天真爛漫な主人公が、やがて訪れる波乱の世をたくましく生きる連続テレビ小説『らんまん』(NHK朝ドラ)。6月30日放送の第65回では、祖母・タキが峰屋の今後について告げるシーンが描かれた(以下、ネタバレあり)。

互いに微笑み合う寿恵子(浜辺美波)、綾(佐久間由衣)、タキ(松坂慶子)、竹雄(志尊淳)、万太郎(神木隆之介)(C)NHK

ついに万太郎(神木隆之介)と寿恵子(浜辺美波)の祝言があげられる。祖母・タキ(松坂慶子)はその場で綾(佐久間由衣)と竹雄(志尊淳)に峰屋の今後を任せることを宣言。分家の豊治(菅原大吉)たちに反発を受けながらも、峰屋は新たな時代を迎えようとしていた。

祝言が終わり、万太郎たちはタキを連れてヤマザクラを見に行く。万太郎は、病のヤマザクラは治せなかったものの、健康な若い枝を接ぎ木したことで、いつかは大きな木が育つことをタキに伝える。万太郎たちの母・ヒサ(広末涼子)が健在だったころ、万太郎と綾の4人で桜を眺めた日に思いを馳せるタキ。峰屋の今後を見届けたタキは、やがてこの世を去るのだった。

早くに夫と息子を亡くし、峰屋の大黒柱として孫たちや従業員を守り続けてきたタキの死に、SNSでは「タキさんお疲れさまでした」「早くもタキさんロスですわ・・・」「松坂慶子さんの演技に朝から号泣」など、涙する人が多数続出。

さらに、成長したヤマザクラの前で万太郎や綾たち、そしていつか生まれるであろう子どもが宴会をしている姿を想像し、「うん。らんまんじゃ」とタキがつぶやくシーンでは、「らんまんというタイトルの意味はここから・・・」「タキの脳裏によぎる、満開の桜のもと、笑顔の孫たちとまだ見ぬひ孫たちに号泣」などの声が寄せられ、ツイッターでは「タイトル回収」がトレンド入りした。

放送はNHK総合で朝8時から、BSプレミアム・BS4Kでは朝7時半からスタート。7月3日放送の第66回では長屋で万太郎と寿恵子の新婚生活がはじまり、植物学教室にある変化が訪れる。土曜日はその週の振りかえり。

文/つちだ四郎

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