南大阪走る泉北高速に15年ぶり新車両、親会社のベースを改

大阪南部のベッドタウン「泉北ニュータウン」(堺市・和泉市)や「トリヴェール和泉」(和泉市)と大阪市内を結ぶ私鉄・泉北高速鉄道。その通勤用の新車両9300系が6月30日、「光明池車庫」(大阪府和泉市)でメディアに公開された。

泉北高速鉄道の新しい通勤車両9300系(6月30日・大阪府和泉市)

現在運用中の3000系(導入1975年)の老朽化に伴う代替車両となる同車両。金ピカで知られる泉北12000系(同2017年)が特急車両なので、通勤車両としては7020系(同2008年)以来、15年ぶりの新車両だ。

ベースは親会社・南海電鉄の8300系で、シルバーを基調とした車体に入るラインは同社を象徴する濃いブルー。フロントは、7020系などと同色のアイボリーで染まっている。

内装は木目調で統一され、一般の4人〜6人掛けシートはひとり分で色分け。ベビーカーやスーツケースを置くスペースが数カ所あり、大荷物の旅行者らにも配慮されている。

ブレーキ時に発電できるようにするなど、3000系と比較して消費電力を約50%低減し、エネルギー効率の向上も図った新車両。今回の導入は4両1編成が2編成といい、技術部車両課長の山田健太郎さんは「3000系は現在24両で導入されて48年ほど経つので、おいおい置き換えたい」と話した。

同車両の導入時期は未定で、8月上旬予定。8月5日には同車両の試乗会(200人)があり、公式サイトにて7月12日まで受け付けている。

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