牛の知名度は世界的！町野修斗が移籍したホルシュタイン・キールってどんなクラブ？

湘南ベルマーレは29日、日本代表FW町野修斗がドイツ2部ホルシュタイン・キールへ移籍することを発表した。

キールの公式サイトによると4年契約でウーヴェ・シュテーバーSDは「町野脩人を獲得できたことを非常にうれしく思っている」と語っている。

ホルシュタイン・キールとはどんなクラブなのか紹介していきたい。

ホルシュタイン・キールってどんなクラブ？

ホルシュタイン・キールは1900年に設立され100年以上歴史を持つ総合スポーツクラブだ。

1912年にはドイツチャンピオンの経験はあるものの、第二次世界大戦後は長らく3部リーグ以下に低迷しており、2016-17シーズンに悲願となったブンデスリーガ2部昇格を果たした。

昇格後は順位の多少の浮き沈みはあるものの2部リーグに在籍し続けており安定した成績を残している。2022-23シーズンは8位、2021-22シーズンも9位と2部昇格後は1シーズンをのぞき一桁順位でフィニッシュしている。

となれば次なる目標はブンデスリーガ昇格である。

港町キールとホルスタイン牛

本拠地のキールはドイツ北部の港町でgoogle検索の予測変換で軍港と表示されるように海軍の街として発展してきた。

バルト海に面しておりセーリング（ヨット競技）や造船所があるなど港町らしい港町だ。

もう1つ「ホルシュタイン」という名前からわかる通り、ホルスタインという牛の名称はキールを含むシュレースヴィヒ＝ホルシュタイン州からちなんだものだ。

過去に奥川雅也も在籍

ブンデスリーガのチームの中には国際色豊かなチームも少なくないが、ホルシュタイン・キールは主にドイツ人選手で構成されている。

歴代では2018-19シーズンに奥川雅也（その後レッドブル・ザルツブルクを経てビーレフェルトへステップアップ）、また韓国代表FWイ・ジェソンが2018年から2021年まで在籍した（その後マインツへステップアップ）。

東アジアのFWはキールを起点に結果を残してステップアップしているだけに町野へかける期待も大きい。

守備よりも攻撃のチーム

2022-23シーズンのホルシュタイン・キールは攻撃のチームで２点取れるが同じぐらい得点をとられるチームだった。総失点61は下から数えて3番目でGKもシーズンを通して3人が守った。

その分攻撃面では58得点を記録。二けた得点を記録したFWが2名おりレベルは高い。シュテフェン・スクルツィブスキ(15得点)とファビアン・レーゼ(10得点)の2名だ。

だが、レーゼはヘルタ・ベルリンへ移籍している。すでに、それ以外にもすでに2023-24シーズンへ向け8名（町野含む）の新加入選手がおり、入れ替えが断行されている。

町野は移籍したレーゼ(187cm)と同じ大型のFWとして後継者的な存在と感じられている。

シューテーバーSDが「ドリブルとコンビネーションが得意で、攻撃面で多才なストライカー」と語れば、マルセル・ラップ監督も「右、左、頭の両方で素晴らしいフィニッシュを見せる真のゴールスコアラーだ。彼はボックス内でゴールをあげる力を持っている。さらに、彼のメンタリティはチームのために働くこともいとわない」と評価している。

【関連記事】小川航基、町野はどうなる！？欧州に挑戦した「185cm以上」の日本人ストライカー6名

来週にもキールへ到着予定ですでにクラブ公式TikTokでは歓迎の動画が作られている。背番号は13になる予定だ。

キールの地で羽ばたいてほしい。