ウクライナ、北部国境強化 ベラルーシ情勢に対応

ベラルーシ東部モギリョフ州オシポビチ近郊を写した衛星画像。上は6月14日、下は同27日撮影。新たな施設が建設されているのが確認できる(欧州宇宙機関の観測衛星センチネル2撮影・ロイター=共同)

 【キーウ共同】ウクライナのゼレンスキー大統領は30日、軍幹部との会議で、ベラルーシ情勢を考慮し、国境を接する北部方面の強化を決めた。ベラルーシが、ロシア民間軍事会社ワグネルの部隊受け入れを表明したことに対応した措置とみられる。

 米シンクタンクの戦争研究所は29日、ベラルーシ東部モギリョフ州オシポビチの北西15キロにある軍事基地跡で新たな建設活動が行われているのが衛星画像で確認され、ワグネルの拠点になる可能性があると指摘した。

 ロシアの独立系メディアはオシポビチで8千人が収容可能な宿営地が建設中と報じていた。

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