鈴鹿8耐:ホンダ、フル参戦組はTSRホンダに加えて、2022年のインディペンデント王者VILTAIS Racingもエントリー

 6月27日、ホンダは8月6日に三重県の鈴鹿サーキットで開催される『2023 FIM世界耐久選手権“コカ・コーラ”鈴鹿8時間耐久ロードレース第44回大会』の参戦体制を発表した。Team HRCのほか、フル参戦チームはF.C.C. TSR Honda FranceとHonda VILTAIS Racingがエントリーする。

 2023年の鈴鹿8耐は、昨年8年ぶりにホンダに優勝をもたらしたTeam HRC(高橋巧、イケル・レクオーナ、チャビ・ビエルゲ組)の参戦が注目されるが、主なホンダチームとしてはフル参戦チームや国内チームを含む10チームのエントリーがアナウンスされた。

F.C.C. TSR Honda France/2023EWC第1戦ル・マン24時間

 F.C.C. TSR Honda Franceはレギュラーライダーのジョシュ・フック、マイク・ディ・メリオ、アラン・テシェの3名で参戦する。

 2022年はEWCシリーズチャンピオンを獲得している同チームは、開幕戦ル・マン24時間で優勝、第2戦スパ24時間では2位につけて、ポイントランキングではYART Yamaha Official EWC Teamと1ポイント差の2位。2連覇に向けて、鈴鹿8耐では最大限のポイント獲得を目指す。

Honda VILTAIS Racing/2023EWC第2戦スパ24時間

 また、今年はヤマハからマシンを変更したHonda VILTAIS Racingがフロリアン・アルト、スティーブン・オデンダール、レアンドロ・メルカドのラインアップで来日する。

 同チームは、2022年はランキング3位、インディペンデントチームではタイトルを獲得。今季はル・マンでは序盤にトップを走る強さを見せて4位、スパでは10位に入り、現在ポイントランキングでは5位とワークスチームたちと同等の活躍を見せている。

 そして、FIMアジアロードレース選手権からは、Honda Asia-Dream Racing with SHOWA(モハメド・ザクワン・ビン・ザイディ、アンディ・ファリド・イズディハール、ナカリン・アティラプワパ組)、名門のハルク・プロ改めSDG Honda Racing(名越哲平、浦本修充、國井勇輝組)の強力チームもエントリー。

 また、Astemo Honda Dream SI Racing(作本輝介、水野涼、渡辺一馬組)、Team ATJ(岩田悟、高橋裕紀、小山知良組)、Honda DREAM RT 桜井ホンダ(伊藤和輝、日浦大治朗、荒川晃大組)、TOHO Racing(清成龍一、國峰啄磨組)、TTS Racing MurayamaUnso Honda Dream(秋吉耕佑、今野由寛、中村敬司組)の国内チームも参戦する。

■ジョシュ・フック
「鈴鹿に戻るのが本当に楽しみだ。もっとも好きな場所のひとつであり、TSRとホンダのホームコースなので、マシンも相性のいいとても好きなサーキットだ。ここまでのシーズンは、チームも、メカニックも、みんなが素晴らしい仕事をしてくれている。だから、鈴鹿でのレースがさらに楽しみだ。鈴鹿に来て、日本のファンのみんなに会えること、そして2023年にまた鈴鹿でレースができることを本当に楽しみにしている」

■マイク・ディ・メリオ
「2023年シーズンは、ル・マン24時間レースで優勝し、とても良いスタートを切ることができた。チームはこの冬、より競争力を高めるために非常によく働いた。バイクの性能は上がり、メカニックもライダーチェンジ作業のスピードが上がった。鈴鹿はいつも特別な場所だから、表彰台に立つことが夢だ。チームにとっても、ホンダにとっても、特別なレースなので、できる限り速く走れるようにベストを尽くすよ」

■アラン・テシェ
「今年も鈴鹿8耐に出場することができ、特にF.C.C. TSR Honda Franceチームと一緒に戦えることを大変うれしく思っている。今シーズンはル・マン24時間レースでの優勝、スパ24時間レースでの2位と好調なスタートを切ることができた。チームの働きはとても良く、チームメイトもとても速い。この伝説的なレースの後、チャンピオンシップのトップでスタートできるよう、全力を尽くすよ」

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