水戸市民会館、7月2日開館 中心街、文化芸術の拠点

7月2日に開館する水戸市民会館=同市泉町

水戸市の新市民会館は7月2日、オープンする。県内最大となる2千席の大ホールや会議室などを備え、市は中心市街地のにぎわい創出や芸術文化の新たな拠点として期待する。12月には先進7カ国首脳会議(G7サミット)内務・安全担当相会合のメイン会場となる。

新市民会館は地上4階、地下2階。延べ床面積は約2万3232平方メートル。

市は隣接する同市泉町の水戸芸術館、京成百貨店と合わせた3施設の相乗効果により、市街地の活性化につなげようと、同区域を一体化した愛称「MitoriO(ミトリオ)」として誘客に力を入れる。

国道50号を挟んだ京成百貨店とは、歩道橋「上空通路」でつなぎ、回遊性を高める。歩道橋は2日午後0時半に供用を始める。

旧市民会館は同市中央の市役所に隣接し、2011年の東日本大震災で被災、移転新築が決まった。

中心市街地は、1999年の県庁舎移転や大型商業施設の郊外化などに伴い、空洞化が大きな課題となっており、市や地域は新市民会館開館に合わせた各種イベントを予定している。

2日は午前10時から開館記念式典を実施。午後3時からは大ホールとピアノのお披露目コンサートが開かれ、作曲家でピアニストの野平一郎さんが演奏する。入場無料、事前申し込み不要。17日までの記念美術展では日本画や洋画、彫刻など茨城県を代表する美術家31人の作品が並ぶ。

© 株式会社茨城新聞社