道内の老朽マンション、適切管理に苦慮 入居者高齢化・修繕費増・組合機能せず 税優遇の認定制度、ハードル高く<フォーカス>

道内マンションの8割がある札幌市の中心部。老朽化対策が急がれる=6月19日(本社ヘリから、富田茂樹撮影)

 道内の分譲マンションが、管理の難しさに直面している。定期的な修繕を促して長寿命化を図ろうと、道と札幌、旭川、函館の3市は今春、適切な管理計画を策定すれば認定して「お墨付き」を与える制度を導入する対策に乗り出したが、申請は札幌の1件のみ。老朽化と高齢化という「二つの老い」を抱えた入居者には計画策定へのハードルは高く、自治体に対して実情を踏まえた支援態勢を求める声も上がっている。

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