無病息災願い 茅の輪くぐり 茨城・鹿島神宮で夏越大祓式

茅の輪をくぐる参拝客=鹿嶋市宮中の鹿島神宮

今年前半に身に染み付いた罪やけがれをはらう「夏越大祓式(なごしのおおはらえしき)」が30日、茨城県鹿嶋市宮中の鹿島神宮(鹿島則良宮司)で開かれ、神職とともに約300人の参拝客がカヤで編まれた茅(ち)の輪を左、右、左の順で回りくぐりながら、無病息災などを願った。

毎年同日に行われている伝統行事で、参拝客は事前に身代わりとなる小さな紙の人形(ひとがた)で身体をなで、息を3度吹きかけて箱に収めてから式に臨んだ。

式では白装束姿の鹿島宮司が「茅(ちがや)の剣」を手にくぐった後、続いて人形を入れた唐櫃(からひつ)を担いだ神職らと一般の参拝者が、伝統の作法に従って高さ約2.5メートルの茅の輪をくぐった。その後、神職が神宮奥の御手洗川で人形を流し清めた。

毎年欠かさずに訪れているという同市宮中の自営業、小島啓史さん(66)は「気が晴れるような気がする」と話した。

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