富山新聞氷見総局 1日新装オープン

内覧会で新しい建物の説明を受ける出席者=氷見市の富山新聞氷見総局

  ●文化センター併設/内覧会に200人

 北國新聞社が氷見市中心部の比美町に新築した富山新聞氷見総局は1日、開館する。地上3階建てで、総局事務所に加えて富山新聞文化センター氷見教室を新設した。幅広い年代の学びや生きがいづくりを後押しする。内覧会が30日に開かれ、約200人が情報・文化の発信、市民交流の拠点に期待した。

 新しい氷見総局は富山新聞創刊100年に合わせて整備した。国道415号沿いの比美町商店街に立地する旧総局と隣接地を合わせた敷地に建設。外観に雪の白色、歴史ある町並みの檜皮(ひかわ)色、瓦屋根の黒色を採用し、氷見らしさを感じる色調にした。1階正面は伝統的な町家建築の「千本格子」をイメージした。

 1階に富山新聞氷見総局の事務所が入る。富山新聞文化センター氷見教室は1~3階で、ダンス・ヨガのスタジオ、バレエスタジオ、教室があり、77講座のメニューを用意した。

 内覧会には、林正之市長、積良岳市議会議長、寺下利宏氷見商工会議所会頭らが出席した。アトラクションでは、富山新聞文化センター講師で二胡奏者アイ・イヨウさんによる演奏や、フラメンコ講師の上田真由美さんらによる踊りが披露され、花を添えた。

 1日は、開館を記念した富山アカデミー祭in氷見が市芸術文化館で開かれる。第1部は文化センター講師らが箏(そう)曲や詩吟、ゴスペル、キッズダンスなどを披露。2部では、富山県出身の女優で随筆家室井滋さんのトークショーが行われる。

 富山新聞は1923(大正12)年5月1日、「北國新聞中越附録」として高岡市で創刊。戦時中は休刊し、1946(昭和21)年3月11日、「富山新聞」の題字を掲げて復刊した。

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