立山の雪解け水をかき氷に 金沢の老舗と連携 南砺・日の出屋製菓産業

立山の雪解け水を使ったかき氷=南砺市吉江中のささら屋福光本店

 日の出屋製菓産業(南砺市)は1日、南砺市吉江中のささら屋福光本店で、かき氷の販売を本格化する。しろえびせんべいなど米菓製造に使っている立山連峰の雪解け水を、氷製造・販売のクラモト氷業(金沢市)に特注して、かき氷の素材にした。福光と金沢の老舗同士の連携で、南砺の新たな夏の名物を目指す。

 クラモト氷業の氷を晩酌に愛用しているという日の出屋製菓産業の社員が、自社で使用している水の魅力を別の形で発信しようと、連携を思い立った。

 かき氷には、南砺市やかたの農園「遊花園」が生産したイチゴや、自社農場「結いふぁーむ」のショウガなどを味付けに使った4種類があり、価格は1100~1400円。福光本店に製造機械を導入済みで「氷ささら屋」と銘打って来店客にアピールする。

 8月末まで期間限定で販売し、反応が良ければ自社の他店舗にも取り扱いを広げたい考えだ。

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