岡山空港 上海線が8月4日再開 台北に続き2路線目

 新型コロナウイルス禍の影響で運休している岡山桃太郎空港(岡山市北区日応寺)発着の上海線が8月4日から再開されることが30日、運航する中国東方航空への取材で分かった。上海線の運航は2020年2月以来3年半ぶり。四つある同空港の国際路線の再開は、3月の台北線に続いて2路線目となる。

 上海線は10月28日までの運休が決まっていたが、岡山県がインバウンド(訪日客)の回復に向け、中国東方航空に早期再開を働きかけていた。同社岡山支店は30日の山陽新聞社の取材に「中国からの個人旅行客が増えており、需要の回復が見込めると判断した」と理由を説明した。

 同支店などによると、上海線は再開後、当面は週2往復で運航。搭乗率やインバウンドの回復といった状況を見極めながら、運休前の週7往復の毎日運航に戻すことを検討するという。

 岡山桃太郎空港では感染拡大で台北、上海、ソウル、香港の全4路線が運休していたが、政府の水際対策緩和に伴って主力の台北線が再開されていた。県は残るソウル、香港線の復活を目指して働きかけを強める方針。

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