ルアマガ運営「ルアマガ・フィッシング・クラブ」初の地引網&BBQイベント開催レポート!

初夏の気持ちのいい朝。第2回となる地引網イベントが鎌倉市由比ガ浜にて開催されました。去る6月24日、LFC(ルアマガ・フィッシングクラブ)の2回目の地引網イベントを開催いたしました。今回はビーチクリーン×地引網。初夏の気持ちいい朝の由比ヶ浜海岸に前回を大きく上回る200名以上のお客様にお集まりいただきました。

●文:LFC(高橋)

「ビーチクリーン×地引網」開催レポート

― LFCの目的のひとつ、「豊かな地球環境を守る」

前回を大きく上回る約200名のご参加をいただきました!

私たちLFC(ルアマガ・フィッシング・クラブ)はたくさんの人に釣りを楽しんでもらうだけではなく、釣りを楽しむフィールドであるこの豊かな地球環境を守るということを活動目的の一つに掲げています。第2回となる今回は「豊かな地球環境を守る」をテーマの一つとしてビーチクリーンと地引網という内容で開催いたしました。

― 200名を超える参加者!

今回はビーチクリーン×地引網!

今回の参加者は前回の約5倍となるなんと200名!遠くは埼玉方面からいらしてくださった方もおり、2回目の開催にもかかわらず本当にたくさんの方に足を運んでいただきました。さらにその半分以上は子供たち。家族でワイワイ地引網を楽しむ週末になりました。

9時過ぎにはさっそく開会式。さっきまでテストしていたマイクの電源が入らない…!というトラブルにいきなり遭遇し、200名のみなさんに届くように大きな声で開会の司会をさせていただきました!(笑)今回はゲストMCとしてTVやYouTubeで活躍されている恵麻さんが特別参加。ヘラブナからカジキまで釣る生粋の釣りガールです。

ゲストMCの恵麻さん。TVでも活躍されている釣りガールです。

― マイクロプラスチックを知る。

開会式では地引網の前に開催されるビーチクリーンに伴い、マイクロプラスチックについて説明をさせていただきました。「マイクロプラスチックをご存じの方~?」という問いに対し、手を挙げてくださった方はざっと3割。

まだまだ海が抱える重大な環境問題への認知はこれからのようです。マイクロプラスチックとは、大きさが5mm以下の非常に細かいプラスチック片で、ここまで細かいプラスチックは回収が非常に困難です。海洋生物が餌と間違えて食べ、それを人間が食べることで体内に入り込み、アレルギーを起こすなど、地球にも人間にも厄介な問題です。

その量は年々増え続け、2050年にはその量は地球上の魚の数を超えるといわれています。この原因となっているのは紛れもなく私たち人間です。自然界に本来存在しないプラスチックを作り出し、それを適切に処理しないことで自然界に捨てられていきます。

捨てられたプラスチックは波にもまれ、長い年月をかけて形が崩れていき、5mm以下のマイクロプラスチックになっていきます。この説明に参加者のみなさんも真剣に聞き入っていて、マイクロプラスチックの問題を理解してもらえたかと思います。

マイクロプラスチックについて説明しています。真剣に聞いてくださいました!

― さぁ、ビーチを綺麗にしよう!ビーチクリーン開始

マイクロプラスチックの説明を終えたらさっそくビーチクリーン開始!…とその前にもう一つ。カツオノエボシにご注意!刺されると死の危険もある猛毒のクラゲです。

この時期、海流に乗ってきて漂着してきます。青の透明できれいな見た目をしているので間違っても触らないように! 大きな声で注意のお願いをしてビーチクリーンは始まりました。

ビーチには本当に様々なゴミが落ちています。そのなかでも一番やっかいなマイクロプラスチックになってしまうプラスチックごみ。おおきなプラスチックのごみから目を凝らさないと見つからないような小さなプラスチックごみまで、理解が深まった参加者のみなさんが一生懸命に集めてくださいました。

プラスチックなど自然界にない物を見つけて拾っていきます。これが自然で揉まれ、さらに小さくなり、回収困難なマイクロプラスチックとなります。

― 今回も地引網は網元「長四郎網」の加藤さん。

船で沖に仕掛けた網を砂浜まで引っ張る地引網。地引網はもともと由比ヶ浜で江戸時代から続く伝統漁法です。加藤さんをはじめとした優しいスタッフばかりの長四郎網に今回も地引網をお願いしました!

一時は途絶えましたが加藤さんが10年前に復活。300年以上続く網元「長四郎網」の10代目としてご活躍されています。現在は本格的な地引網漁ではなく、お客さんが網を引っ張る観光型として素晴らしい体験をさせてくださいます。

― さぁ、引っ張るぞ~!

復活したマイクを片手に地引網の説明を少々。しかしながら地引網は口で言うよりやるほうが早い!といことで早速地引網開始!

加藤さん率いる「長四郎網」スタッフさんの指示に従い、左右二つのロープを皆で力を合わせて引っ張ります。「右を早く」「左をゆっくり」など左右のロープが均等に引っ張られるように声をかけてもらいながら網を引いていきます。

網は手繰るのではなく持ったまま後ろに歩いてくスタイル。ある程度まで下がるとまた波打ち際まで戻ってロープを引っ張ることを繰り返していきます。

左右のロープを息を合わせて引っ張ていきます。200人であっという間に大漁~!

― 網が見えてきた~!

皆で力を合わせて引っ張った網はあっという間に波打ち際に。手前の網からぽつぽつと魚が見え始め、子供から大人までたくさんの歓声があがります。中には早速手づかみで魚を網から取り出す子供も。可愛い~!

そして網の先端にはたくさんの魚が。長四郎網のスタッフさんたちが網で魚たちを救い上げ、大きなタライに放り込んでいきます。ビーチのテントには波打ち際から次々とタライが運びこまれ、魚の選別が始まります。

大漁大漁で子供も大人も興味深々。タライに入れられて次々と上がってきます。

― 今回も多彩!たくさんの魚が取れました!

今回もたくさんの魚が入っていました。その数は90リットル近いタライが6つ満タンになるほど。豆アジを筆頭にサバやコノシロがたくさん。ダツやゴンズイもまじってさらに今回はなんとアオリイカも入っていました!ゴンズイは毒のある魚で危険。

スタッフさんがタライから取り除いてくださり、たくさんの魚を皆でワケワケしました。ワケワケしている最中にはLFCが用意した魚の資料を使って採れた魚の説明。特徴やおいしい食べ方などを説明しました。

取り除いたゴンズイも実は食べられる魚。毒のあるトゲを取り除くと揚げ物や煮つけなどでおいしく食べられます。大きなタライはあっという間に空になりましたが皆さん大きいビニール袋に一杯持ち帰ることができて満足していただけたようです。

多彩な由比ガ浜の魚たち。晩ごはんのおかず大漁ゲットです! トゲに毒があるゴンズイ。しかしトゲをとると美味しく食べられる魚です。

― 津本式血抜き実演も開催

採れた魚のワケワケが終わるころ、道路側のテントでは津本式・究極の血抜きと販売ブースが盛り上がり始めました。津本式とは、宮崎県の津本さんという方が開発した魚の仕立て方法の事。特殊なノズルで魚の血を抜き取り、長期熟成に耐えられる魚を仕立てることができる画期的な技術です。

LFCの内外出版社ではルアーマガジンを通して釣り人を中心に注目されているこの「津本式」のその書籍も発行するなど津本さんと共にその普及につとめています。そんな津本式、LFCにも公認技師がおり、地引網でとれた魚を実際に目の前で血抜き。参加者の方々も興味深々でたくさんの質問をしていました。

ルアマガスタッフによる津本式・究極の血抜きの実演。参加者も興味深々。

― 盛り上がった!じゃんけん大会

イベントのクライマックスはじゃんけん大会! LFCが用意した景品と地引網で採れたスペシャル魚をかけてゲストMC恵麻さんと熱いじゃんけん大会が繰り広げられました。

景品は花火、内外出版社より販売中のほりにしスパイス、ペレタン。そしてなにより盛り上がったのが地引網でダツとアオリイカ! 大きなダツ1匹とこれまた大きなアオリイカ2杯をかけたじゃんけんは大人も子供も「最初はグー!」のこぶしが力強く感じました。

恵麻さんに勝ったら豪華賞品ゲット! 大じゃんけん大会盛り上がりました! 釣りでもこんな大きいのなかなかないぞ!立派なアオリイカ。

景品の一つ、ほりにしスパイス。オンラインストアで個数限定で発売中です。

アウトドアスパイスほりにし津本式 (白味噌)

― 素晴らしい体験とお土産

じゃんけんも終わり、最後に記念撮影をして今回の企画は無事終了となりました。素晴らしいお天気と大満足の大漁に恵まれ、記念撮影にはたくさんの笑顔が収まりました。終了後にはゆったりとした時間が流れる由比ガ浜。販売ブースではドリンクの販売やルアマガグッズ等の販売も。

海を眺めながらドリンクや夏野菜を楽しんだり、LFCが用意した「おさかな図鑑」を子供と一緒に見て回ったり。おさかな図鑑は、地引網で獲れる魚たちの紹介のフリップ。特徴や旬、そしておいしい食べ方などを紹介しています。この夏の自由研究に使えるかも!?

帰り際には、LFCが用意したお土産を参加者全員にお持ち帰りいただきました。初夏の由比ガ浜で素晴らし体験とたくさんのお土産を持ち帰れるLFCの地引網イベント。次は秋の開催予定です。

ドリンクや新鮮な鎌倉の夏野菜も登場。お土産もたくさんで大満足のイベントになりました。

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