「傷は一生癒えないかも」渡辺謙が再々婚 前妻・南果歩が語っていた不倫への“憔悴胸中”

「この春、婚姻届を出させていただきました。のんびりとやってまいります。今後ともよろしくお願いいたします」

6月30日、報道各社へのFAXを通じて再々婚を発表した渡辺謙(63)。各メディアによれば、お相手は’13年に出会った21歳年下の女性だという。

「2人は出会ってから1年後に交際をスタートさせ、約9年間にわたって関係を築いてきたそうです。渡辺さんは’19年11月に役者仲間や娘の杏さん(37)など約200名を招いた還暦パーティーを開き、パートナーとして女性を紹介していました。現在は長野県軽井沢で一緒に暮らしています」(芸能関係者)

NHKの大河ドラマ『独眼竜政宗』(’87年)や『炎立つ』(’93年)で主人公を演じ、ハリウッドデビューとなった’03年公開の『ラスト サムライ』や’06年公開の『硫黄島からの手紙』で世界的に演技力が評価された渡辺。’14年にはアメリカで製作された映画『GODZILLA ゴジラ』に出演し、’15年のミュージカル『王様と私』で王様役を好演するなど現在も第一線で活躍している。

一方、プライベートでは2度の離婚歴があり、最初の妻との間に俳優の渡辺大(38)と杏が誕生するも’05年3月に離婚が成立。9カ月後の’05年12月には、’03年1月放送のドラマ『異端の夏』(テレビ東京系)で共演した南果歩(59)と再婚した。

しかし、’18年5月には南との夫婦生活にピリオドを打つことに。渡辺は離婚前の’17年3月に不倫が報じられ、同年7月に開いた記者会見で「自分で起こしてしまったことに関しては弁解の余地はない」と謝罪。

一方の南は’16年に乳がんが発覚し、渡辺の不倫報道も重なって心身に大きなダメージを負った。南は本誌’22年12月27日号に登場した際、重度のうつ病を患っていたことを告白。「喜怒哀楽もない“無”のような状態で、未来のことなんてまったく想像もできない。奈落の底にいるような感覚でした」と、振り返っていた。

■「傷が癒えるのはもっと時間が必要だと思います」

そんな南は離婚に至るまで、“二重生活”を続ける渡辺に複雑な胸中を抱えてきた。

離婚協議中だと報じられた’18年1月、本誌の直撃に離婚協議中であることを否定した上で、渡辺との話し合いが実現していないことを明かした南。その理由について、「いま、彼は『西郷どん』の仕事で九州にいますし、忙しいでしょうからね。そんなときに、いろいろ物事を進めるわけにはいけませんよ」と気遣いを見せていた。

記者が「どこかで自分を裏切った渡辺さんを憎む気持ちもありますか?」と問いかけると、少し沈黙したのちにこう語った。

「……もちろん縁があって夫婦になったわけですから、(憎むとか)そういった言葉は、やっぱりいまも使えません。繰り返しになりますが、彼にはしっかりとお仕事をまっとうすることだけを考えて欲しいと思っています」

彼女は離婚の危機にありながらも、常に渡辺を尊重していたのだ。しかし、4カ月後には離婚が成立することに……。当時、Twitterで離婚を報告した南は、《出会いから16年、様々なことを学びました。そしてこの1年は、自身の生き方を見つめ直す時間を与えられました。これからは曇りのない笑顔で、私らしく歩んで参りたいと思います》と綴っていた。

だが、気持ちが吹っ切れるには時間がかかったようだ。離婚して2カ月経った’18年7月下旬、南は本誌の直撃にこう語った。

「おかげさまで仕事も再開しました! でも、(心の)傷が癒えるのはもっと時間が必要だと思います。もう、一生癒えないかも……」

当時は早くも渡辺に“再々婚報道”が飛び出していたが、そのことについて問うと彼女はしばらく絶句。「まったく知りませんでした……。とはいえ、もう自由じゃないですか。祝福するまでには至ってないですけど(笑)」と、複雑な表情を浮かべていた。

各メディアによれば、30日に舞台『これだけはわかってる』の公開ゲネプロと取材会に出席した南は、渡辺の再々婚について「びっくりしました」とコメント。その上で、「私にとっては過ぎ去った季節のことなので。まずはおめでとうございます」と祝福したという。辛い時期を乗り越え、今は新しい人生を謳歌しているはずだーー。

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