ウクライナのダム決壊被災地支援 日本、発電機500基以上供与

日本が国連開発計画を通じて支援する発電機の引き渡し式典で、記念写真に納まる松田邦紀駐ウクライナ大使(左)ら=6月30日、キーウ近郊(共同)

 【キーウ共同】ウクライナ南部ヘルソン州でドニエプル川のカホフカ水力発電所のダムが決壊したことを受け、首都キーウ(キエフ)近郊で6月30日、日本が国連開発計画(UNDP)を通じて支援する発電機430基の引き渡し式典が行われた。発電機は既に140基以上が被害地域に搬入されており、今回と合わせて合計500基以上の供与となる。

 同6日に決壊したダムを巡っては、ウクライナとロシアが互いに相手が破壊したと非難し合っている。式典にオンラインで参加したヘルソン州のペトロフ副知事は、ロシア軍の砲撃が恒常的に続いている状況を指摘し「まだ被害の全容がつかめない」と訴えた。

ダム決壊による洪水の後、自宅に戻ったウクライナ人女性=6月30日、ウクライナ南部ヘルソン州(ゲッティ=共同)

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