数々のノンフィクション作家のイベントが行なわれる新宿ロフトプラスワン。7月5日、これから話題になること間違いなしのノンフィクション作品の関連イベントが開催される。第29回（2022年）小学館ノンフィクション大賞を受賞した『特攻服少女と1825日』（比嘉健二・著）の出版記念イベントだ。 バブル文化の一方で、ヤンキー文化の全盛期だった1980年代後半〜90年代前半、日本全国で盛り上がっていたのが特攻服を着た女暴走族、いわゆる“レディース”だった。その熱狂ぶりを見て筆者はレディースをメインにした雑誌『ティーンズロード』を立ち上げる。
特攻服姿の女子たちがメンチを切り合う喧嘩寸前の撮影現場、シンナー中毒にまつわる討論、年頃の女の子ならではの投稿と、バブル文化の光から隠された社会の一面を奇しくも『ティーンズロード』は取り上げることになる。そんな女の子たちと正面から向き合った1825日の記録が小学館から発売決定。 7月5日のイベントには書籍にも登場する東松山紫優嬢4代目総長すえこさん、栃木女族2代目総長かおりさんといった”伝説のレディース”たちがステージに登場。
▲伝説のレディース：東松山紫優嬢4代目総長すえこさん
▲伝説のレディース：栃木女族2代目総長かおりさん
さらに著者の比嘉さんは『ティーンズロード』以外にも『GON!』『実話GON！ナックルズ』などを立ち上げた出版界伝説の編集者として知られる存在。対談ゲストに『写真時代』『パチンコ必勝ガイド』『ウイークエンドスーパー』などを立ち上げた末井昭さんが登壇し、当時の出版界について語り合う。聞き手には、最近ではYouTube「前田日明チャンネル」インタビュアーとしても知られるフリーライターの片田直久さんと、壇上で濃密なトークが行なわれるのは保証済みだ。 また、祝賀コメントをいただくゲストに都築響一さん、鈴木智彦さん、藤木TDCさん、本橋信宏さん、久田将義さん、斎藤充功さんと、こちらも“出版界のレジェンド”がズラリ。他にも客席には豪華なメンバーが集まりそう。 決して表に残る歴史ではない、しかしその時代にしかない熱さで駆け抜けたレディースたち、そしてその時代を記録してきた出版人たちのイベント。『特攻服少女と1825日』の盛り上がりとともに伝説になること間違いなしだ。
