スーパーフォーミュラ・ライツ第3大会鈴鹿は平良響と木村偉織がポールポジションを分け合う

 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第3大会は7月1日、三重県の鈴鹿サーキットで第7戦/第8戦の公式予選が行われ、第7戦は平良響(モビリティ中京 TOM’S 320 TGR-DC)が、第8戦は木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING)がポールポジションを獲得した。

 5月にオートポリスで開幕した2023年のスーパーフォーミュラ・ライツは、この第3大会が前半戦最後のラウンド。鈴鹿クラブマンレースのなかで開催され、6月29〜30日には専有走行が行われた。今回はマスタークラスの今田信宏(JMS RACING with B-MAX)がエントリーせず、4号車は代わって菅波冬悟がドライブ。DRAGON(TEAM DRAGON B-MAX 320)がマスタークラスのエントリーではなくなり、マスタークラスは畑享志(A-NeKT with B-MAX 320)のみのエントリーとなっている。

 専有走行は29日の2回のセッション、30日の午前はドライコンディションだったが、30日午後はウエットに。2日間総合では平良響(モビリティ中京 TOM’S 320 TGR-DC)が最速、木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING)、野中誠太(PONOS Racing TOM’S 320 TGR-DC)と続くトップ3だったが、ドライでは上位陣は僅差となっていた。

 迎えた7月1日の鈴鹿サーキットは午前は曇り空だったが、昼ごろから少しずつ雨が舞いはじめ、ほぼドライコンディションではあるものの難しい路面状況。ただそんななか、予選時には雨は止み、全車がスリックタイヤを履き12時45分からの第7戦の予選に臨んだ。

 各車は3周目〜5周目にベストを記録していくことになるが、いち早く1分53秒854を記録しトップに躍り出たのは平良。これに1分54秒152で小出峻(HFDP WITH TODA RACING)が続く。その後、4周目には木村が1分54秒207を記録し3番手につけたものの、5周目には野中が1分54秒201で木村のタイムを上回り、さらにチェッカー周にイゴール・オオムラ・フラガ(FANATEC-GRAN TURISMO with B-MAX)が1分54秒201で3番手を奪った。

 この結果、第7戦は平良がポールポジションを獲得。小出がフロントロウに並び、オオムラ・フラガ、野中、木村、デビッド・ビダーレス(B-MAX RACING 320)と並ぶトップ6となった。

 10分間のインターバルを経て13時05分から迎えた第8戦の予選ではやや晴れ間も見えはじめるなかで10台がコースインしていったが、オオムラ・フラガは電気系トラブルで、DRAGON(TEAM DRAGON B-MAX 320)がセルモーターのトラブルで出走できなかった。

 3周目から続々とタイムが記録されていくことになるが、ここで1分53秒773を記録したのは、第7戦でタイムを伸ばせず5番手だった木村。これに野中、平良、エンツォ・トゥルーリ(モビリティ中京 TOM’S 320)と続くも、木村のタイムには届かず、木村が第8戦のポールポジションを獲得した。

全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権

第7戦鈴鹿 公式予選結果

Pos Class No Driver Car Engine Time

1

1 平良響 モビリティ中京 TOM’S 320 TGR-DC トムスTAZ31 1’53.854

2

2 小出峻 HFDP WITH TODA RACING スピースA41 1’54.152

3

52 I.オオムラ・フラガ FANATEC-GRAN TURISMO with B-MAX スピースA41 1’54.184

4

35 野中誠太 PONOS Racing TOM’S 320 TGR-DC トムスTAZ31 1’54.201

5

50 木村偉織 HFDP WITH B-MAX RACING スピースA41 1’54.207

6

51 D.ビダーレス B-MAX RACING 320 スピースA41 1’54.261

7

37 E.トゥルーリ モビリティ中京 TOM’S 320 トムスTAZ31 1’54.450

8

4 菅波冬悟 JMS RACING with B-MAX スピースA41 1’54.563

9

36 古谷悠河 Deloitte. HTP TOM’S 320 トムスTAZ31 1’54.570

10

10 堤優威 Rn-sports F320 スピースA41 1’54.916

11

30 DRAGON TEAM DRAGON B-MAX 320 スリーボンド東名TB14F3 1’57.834

12 M 53 畑享志 A-NeKT with B-MAX 320 スピースA41 1’58.721

全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権

第8戦鈴鹿 公式予選結果

Pos Class No Driver Car Engine Time

1

50 木村偉織 HFDP WITH B-MAX RACING スピースA41 1’53.773

2

35 野中誠太 PONOS Racing TOM’S 320 TGR-DC トムスTAZ31 1’53.895

3

1 平良響 モビリティ中京 TOM’S 320 TGR-DC トムスTAZ31 1’53.951

4

37 E.トゥルーリ モビリティ中京 TOM’S 320 トムスTAZ31 1’54.016

5

2 小出峻 HFDP WITH TODA RACING スピースA41 1’54.378

6

36 古谷悠河 Deloitte. HTP TOM’S 320 トムスTAZ31 1’54.496

7

51 D.ビダーレス B-MAX RACING 320 スピースA41 1’54.605

8

4 菅波冬悟 JMS RACING with B-MAX スピースA41 1’54.636

9

10 堤優威 Rn-sports F320 スピースA41 1’55.776

10 M 53 畑享志 A-NeKT with B-MAX 320 スピースA41 1’58.024

30 DRAGON TEAM DRAGON B-MAX 320 スリーボンド東名TB14F3 No Time

52 I.オオムラ・フラガ FANATEC-GRAN TURISMO with B-MAX スピースA41 No Time

スーパーフォーミュラ・ライツ第3大会鈴鹿 木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING)
スーパーフォーミュラ・ライツ第3大会鈴鹿 小出峻(HFDP WITH TODA RACING)
スーパーフォーミュラ・ライツ第3大会鈴鹿 野中誠太(PONOS Racing TOM’S 320 TGR-DC)
スーパーフォーミュラ・ライツ第3大会鈴鹿 イゴール・オオムラ・フラガ(FANATEC-GRAN TURISMO with B-MAX)

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