市川マンション切断遺体、容疑者の母と判明 窒息死の疑い 殺人容疑でも捜査

現場マンションのエントランスで警戒する警察官=28日午後6時ごろ、市川市

 市川市南行徳3のマンション一室で切断遺体が見つかった事件で、千葉県警は1日、遺体は死体損壊と死体遺棄容疑で逮捕した住人の新かほり容疑者(45)の母で職業不詳、博子さん(75)と判明したと発表した。司法解剖の結果、博子さんの死因は首を圧迫されたことによる窒息死の疑いがあることも分かった。

 県警捜査1課によると、博子さんは6月24~27日ごろに死亡したとみられる。頭部と手足が切断されていて、食道など見つかっていない部位もある。容疑者は「包丁で切断した」と供述し、県警は自宅から複数の包丁を押収している。容疑者と博子さんは2人暮らしだった。

 捜査関係者によると、容疑者は「母の首を締めて殺した」と説明し「霊媒師になるために修行に行く必要があり、母がいると邪魔だった」という趣旨の話もしている。県警は殺人容疑も視野に入れて捜査している。

 事件は6月28日午前、容疑者が市内の交番を訪れ、一緒にいた親族が「母親を絞め殺したと言っている」などと申告して発覚した。室内からは、切断した遺体が入れられた袋が10個以上見つかった。

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