やまがた紅王、新サクランボ登場 青森ジュノハートとライバル争い

500円玉と比較したサクランボの大粒の新品種「やまがた紅王」

 全国生産量の7割を占めるサクランボ王国・山形県が20年以上かけて開発した大粒の新品種「やまがた紅王」が今年本格デビューした。「日本一を維持し、常にトップを走り続ける」(吉村美栄子知事)ための切り札投入で、新たなファン層の開拓を図る。ただ大粒の品種としては青森県の「ジュノハート」が先行しており、ライバル争いも激化しそうだ。

 紅王は糖度が高く、日持ちするのが特徴。

 今年の収穫見通しは20トンと県産サクランボ全体の1%にも満たないが、山形県は今後10年間で、栽培本数を3万本から5万本に増やし、人気の主力品種「佐藤錦」や紅秀峰に次ぐ第3の柱に育てたい考えだ。

© 一般社団法人共同通信社