【2日(日)の天気】本州付近は晴れ間戻り厳しい蒸し暑さ 熱中症に厳重警戒 九州は少しの雨でも土砂災害に十分注意

 2日(日)の本州付近は朝から晴れて、最高気温は前日より高くなる所が多い予想。30℃以上の真夏日が続出し、35℃と猛暑日になる所もありそうだ。熱中症に厳重な警戒が必要。
 梅雨前線の影響で雨が続く九州では、これまでの大雨ですでに地盤の緩んでいる所があるため、少しの雨でも土砂災害に十分な注意が必要だ。

梅雨前線は南下 日差し戻る所が多い

 2日(日)は梅雨前線が南下し、本州付近は高気圧に覆われる見通し。そのため、朝から晴れ間の戻る所が多い見込みだ。ただ、内陸や山沿いでは夕立の可能性がある。特に関東甲信の発雷確率は50%以上と高い所があり、午後を中心に局地的には急な激しい雷雨のおそれがある。

 また、引き続き前線が停滞する九州は南部を中心に雨が降ったりやんだりになりそう。2日(日)夕方までの24時間に、多い所でさらに100ミリの雨が降る見通し。線状降水帯が発生したり、激しい雷雨となる可能性は低いものの、これまでの大雨で地盤が緩んでいる。たとえ少しの雨でも土砂災害が起こりやすくなっているため十分注意したい。落雷や竜巻などの激しい突風にも注意が必要。
 低気圧が近づく東北北部や北海道は雲が広がりやすく、午後はにわか雨がありそうだ。沖縄は引き続き一日を通して晴れる見込み。

九州は熱帯夜 夜間は安全な所で熱中症にも注意

 最低気温は前日と同じか低い見通し。朝は長袖1枚などで過ごせる所が多くなりそう。福岡や鹿児島は25℃を下回らない熱帯夜が予想されるため、安全な所で休むことに加えて夜間の熱中症にも気を付けたい。

 最高気温は日差しが戻る分、前日より高い所が多い見通し。30℃以上の真夏日になる所が多く、東京・大阪・広島は32℃、名古屋は34℃など厳しい蒸し暑さとなりそうだ。岐阜は35℃と猛暑日になる予想。こまめに水分や休憩を取り、なるべく涼しい所で過ごすなど熱中症に厳重な警戒が必要だ。

週明けは大気の状態不安定 広く急な雷雨のおそれ

 週明け3日(月)にかけても九州付近には前線が停滞する見通し。総雨量がさらに増えるおそれがあるため、しばらく土砂災害や河川の増水・氾濫に気を付けた方がいいだろう。
 また、本州付近は晴れ間があるものの、上空には寒気が流れ込む見通し。そのため大気の状態は不安定となり、午後を中心にあちらこちらで急な雷雨となるおそれがある。竜巻などの激しい突風やひょうが降る可能性もあるため、空模様の変化に注意したい。
 その後も本州付近には梅雨前線が停滞しやすく、再び梅雨末期の大雨となるおそれがある。今後も最新情報に注意したい。

(気象予報士・鈴木悠)

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